恐ろしいほどのHYPER R&R!!! BIGBANG 新曲 ‘BiiiG’ の凄みを完全考察・レビュー! 

XR脚本とKPOP

こここれは凄い・・・・・を通り越して恐ろしいほどの「POP強度」・・・・・・

レジェンドBIGBANGの新曲「BiiiG」がMelonチャート驚異の初登場一位

もちろんずーーっとBIGBANGはいわゆる「音源強者」だし

G-DRAGON先生のソロ作は今もまっっっっっっったく最先端のポップミュージックであり続けていて

それでもなお20年たってこんなPOP ANTHEMをなぜ生み出せるのか?????????

新曲「BiiiG」をステム分解してみるとわかるもの

BIGBANGの新曲 「BiiiG」 が凄い。

いや「カッコいい」とか「音がヤバい」とか、そんな話ではない。

この曲、STEMに分解して聴いてみると、なななななんと!!!!!

ほとんど「コード感」を携えた音が鳴っていない。

サビ前の歌メロ部分に、さすがにコードをアルペジエイトしたフレーズが入ってくるくらいで、それ以外を構成しているのは、

ドラム。
ベース。
声。
電子ノイズ。

ほぼそれだけ!!!!!

しかもベースと言っても、優雅にルートを支えるような代物ではない。

SKRILLEXばりに空間を食い破ってくる狂暴なWOBBLE BASS。

ちなみに狂ったBASSパートはこちら!!!

そこへ巨大なドラムと、BIGBANGの「声」が突っ込んでくる。

つまりこの曲、和音によって世界を作っていない。

リズムと低音と声の物理的圧力だけでポップミュージックを成立させている。

で!!!!!

ここで猛烈に面白くなってくる。

これ、最新型のK-POPだと思って聴いていたら、実は構造そのものはとんでもなく古い。

ほとんどROCK’N’ROLLなのである。

ロックンロールというポップフォーマットをアップデートするという使命

1950年代に生まれ、その後70年以上にわたってポップミュージックの基本フォーマットを決定してしまったロックンロール。

あれは後世から見ると「ギター音楽」に見えるけれど、本質はギターではない。

ドラムが鳴る。
ベースが鳴る。
人間が叫ぶ。
身体が動く。

それだけだった。

コード進行の美しさでもなければ、オーケストレーションの豪華さでもない。

まずBEATがあり、低音があり、声があり、その三つが若者の身体を強制的に揺らす。

だからROCK’N’ROLLは当時、あれほどまでに狂暴で、性的で、危険な音楽だった。

そして何より!!!!

ROCK’N’ROLLはもともと、

DANCE MUSICだった。

「BiiiG」がやっているのは、まさにそれなのである。

DRUM + BASS + VOICE。

人間を踊らせるために必要な最小単位。

だからBIGBANGを見ていて本当に恐ろしいのは、デビューからもう20年という時間が経っているにもかかわらず、全然「ベテランの音」がしないことなのだ。

懐古に逃げない。

かといって若者の流行を必死に追いかけている感じもしない。

それどころか、2026年のポップミュージックの中でも猛烈に最新型に聴こえる。

なぜか。

たぶん彼らは20年間、一度も根本からズレていないからだ。

流行のジャンルなんてどうでもいい。

HIPHOPでも、EDMでも、DUBSTEPでも、K-POPでもいい。

そのさらに奥。

「俺たちにはドラムとベースと声があればいい」

という、ポップミュージックが最初に獲得した初期衝動から、一ミリもズレていない。

決して「初期衝動」を手放さない事。それがBIGBANGの本質である

結局ポップミュージックは70年間、同じことをやっている。

そしてBIGBANGも20年間同じ音を鳴らしている

ドラムを鳴らせ。
ベースを鳴らせ。
そして声を上げろ。

身体が動けば、それでいい。

それがROCK’N’ROLLであり、HIPHOPであり、DANCE MUSICであり、

そして2026年のBIGBANG

なぜMVでG DRAGONはロリポップを舐め続けるのか?

この構造はMVを見ると、さらに露骨になる。

このMVでもっとも執拗に反復されるモチーフ。

それが、

LOLLIPOP。

MVのいたるところでG-DRAGONはキャンディーを舐め続けている。

これ、単なるポップな小道具として片付けるには、あまりにも何度も出てくる。

ロリポップというのは当然ながら「子供」の記号であり、「甘さ」の記号であり、そしてもっと大きく言えば、

YOUTHの記号

なのである。

しかも面白いのは、ここで描かれるYOUTHが「若い年齢」という意味ではないことだ。

20歳だからYOUTHなのではない。

30歳だから終わるものでもない。

40歳になったら失うものでもない。

YOUTHとは年齢ではなく、

世界に対してまだ欲望を持っている状態

なのだ。

まだ舐めたい。
まだ踊りたい。
まだ大音量で鳴らしたい。
まだ馬鹿みたいな服を着たい。
まだ誰かを驚かせたい。
まだ「これカッコよくない!?」と言いたい。

その衝動が残っている限り、人間はYOUTHなのである。

だからG-DRAGONがキャンディーを舐め続けているというイメージは、ものすごく象徴的に見える。

デビュー20周年を迎えたアーティストが、「成熟」や「重厚さ」や「大人の威厳」を示すのではなく、

まだキャンディーを舐めている。

ここが最高なのだ。

普通、キャリア20年ともなるとアーティストは「成熟」へ向かう。

音は壮大になり、歌詞は人生を語り、映像はシックになり、本人は椅子に座って遠くを見る。

しかしBIGBANGは逆へ行く。

もっとデカいドラム。
もっと汚いベース。
もっと変な音。
そしてLOLLIPOP。

成熟するのではなく、

初期衝動を巨大化する。

社会的には成熟していても、創作の中心だけは絶対に大人に明け渡さない。

「お前もういい歳だろ」

という社会からの圧力に対して、

知るか、俺はまだ踊る。

という態度。

ほんとーーに素晴らしいPOP ANTHEMだと思います

Posted by nolongerhuman