モラトリアムという豊潤な時間。CORTIS 2nd EP「GREENGREEN 」考察・レビュー
おーーーーーーーーーーー!!!こういうEPになったのかぁ・・・・・
CORTISについての超ーーーーーーーーーーーーーー深掘り考察
先行曲「REDRED」のレビューにつづき
遂にリリースされた2nd EP「GREENGREEN」
あいかわらずメイキングVLogがめちゃくちゃ面白い!!!
んですが、この
メイキングが面白すぎる問題
極論すれば本チャンの楽曲だろうとメイキングだろうと、それが「面白」いコンテンツであればぶっちゃけなんでもいいんですよ!!
で、変な言い方になるかもしれないんですがCORTISは何故本チャン楽曲よりメイキングが面白いのか???
ここにCORTISの現在地と未来があると思っています。
CORTISにおける「完成品」とは?
CORTISの新しいEP『GREENGREEN』がリリースされた。
そして今回もまた、彼らがどのように楽曲を作り、MVを作り、コンセプトを立ち上げ、衣装や空気や画角や自分たちの“居場所”そのものを組み上げていったのか、その長尺メイキング映像が公開された。
そこであらためて思ってしまう。
CORTIS、やっぱり完成品よりメイキングが面白すぎるのである。
これはかなり重要なことだ。
普通、ポップミュージックにおいて商品とは「楽曲」である。
完成した音源。完成したMV。完成したステージ。完成したビジュアル。
つまり、磨き上げられ、整えられ、パッケージ化され、消費者の前に置かれた“完成品”こそが売り物である。
しかしCORTISの場合、その構造が少しズレている。
もちろん楽曲はいい。MVもいい。ビジュアルもいい。
でも、それ以上に刺さってしまうのは、そこに至るまでの過程なのだ。
少年たちが集まり、ああでもない、こうでもないと言いながら、自分たちの手で何かを作っていく。
与えられた世界にただ立つのではなく、自分たちで床を張り、自分たちで壁に絵を描き、自分たちで照明を置き、自分たちで秘密基地を作っていく。
その感じ。
この感じが、CORTISの本体なのである。
つまりCORTIS最大の武器は、楽曲そのものというより、物語性なのだ。
CORTISのコアとなっている「物語性」
少年たちが自分たちの秘密基地で遊びながら、しかし本人たちはかなり本気で、何かを作り上げていく。
この構図は、映画でも文学でも漫画でもポップカルチャーでも、ずっと最強だった。
『スタンド・バイ・ミー』的な夏。
『グーニーズ』的な冒険。
放課後の教室。
誰もいない屋上。
壊れかけのガレージ。
段ボールで作った宇宙船。
ノートの端に描いた最初のロゴ。
友達だけが知っている合言葉。
そういうものが、人間の胸をいちばん強く打つ。
なぜならそこには、まだ何者にもなっていない時間の輝きがあるからだ。
完成していない。
正解もない。
大人のビジネスとしては未成熟かもしれない。
でも、その未完成さの中にしか存在しない豊潤さがある。
CORTISのメイキングが面白いのは、単なる制作裏側ドキュメントだからではない。
そこに映っているのは、制作過程ではなく、少年たちのモラトリアムそのものだからである。
モラトリアムという豊潤な時間について
そしてこのモラトリアムは、だらしない停滞ではない。
むしろ、最も創造的な時間だ。
まだ世界に完全には接続されていない。
まだ市場に完全には回収されていない。
まだプロフェッショナルという名の安全な型に閉じ込められていない。
だからこそ、そこには過剰な遊びがある。
無駄がある。
寄り道がある。
意味不明なこだわりがある。
くだらない冗談がある。
しかし、その全部が作品の栄養になっている。
CORTISの魅力とは、この“作っている時間”がそのままコンテンツになってしまうところにある。
それは弱点なのか。
楽曲だけで勝負できていないということなのか。
完成品より裏側が面白いのは問題なのか。
いや、まったく違う。
むしろそこにこそ、CORTISの特異性がある。
彼らは完成度の高さだけで殴るのではなく、完成する前の熱、迷い、ふざけ、試行錯誤、照れ、興奮、少年性そのものをコンテンツ化している。
つまりCORTISは、楽曲を売っているのではない。
MVを売っているのでもない。
“少年たちが自分たちの世界を作っていく時間”を売っている。
これは強い。
なぜならその物語は、一度走り出すと、ファンは単なるリスナーではいられなくなるからだ。
「この曲が好き」では終わらない。
「このMVが好き」でも終わらない。
「この子たちがどう作っていくのかを見たい」になる。
「次に何を思いつくのか見たい」になる。
「この秘密基地がどこまで大きくなるのか見届けたい」になる。
それはもう、音楽消費ではない。
連載を追う感覚であり、青春映画の続きを待つ感覚であり、まだ地図に載っていない国が少しずつできあがっていくのを目撃する感覚なのだ。
『GREENGREEN』というタイトルも、その意味でとても象徴的だ。
青い。
若い。
未完成。
でも生きている。
伸びている。
光を浴びている。
まだ柔らかいからこそ、どこへでも曲がれる。
まだ固まっていないからこそ、どこへでも行ける。
CORTISの“緑”とは、未熟さの色ではない。
生成の色だ。
これから何かが生えてくる色だ。
少年たちの手のひらから、まだ名前のないポップミュージックが芽吹いていく色だ。
だからCORTISは面白い。
完成品としての楽曲だけを聴くと見落としてしまうものが、メイキングに映っている。
そこには、ポップグループがポップグループになる瞬間がある。
少年がアーティストになる瞬間がある。
遊びが作品になる瞬間がある。
秘密基地が商品になる瞬間がある。
そしてその瞬間こそが、いまのCORTISにとって最もフレッシュで、最も危うく、最も美しい。
CORTISとは、完成されたアイドルグループではない。
CORTISとは、作られていく物語である。
そして『GREENGREEN』とは、その物語がいま、まだ青いまま、まだ柔らかいまま、しかし確実に光のほうへ伸びはじめたことを告げる、最高にまぶしいドキュメントなのである。
ただ一点ポップミュージック史的視点で指摘すると彼らが多用するTRAP系トラックはもちろん今でもHIPHOPのメインなわけだけどいうまでもなくTRAPのグルーヴのコアにあるのはDRUGなわけです。もちろんこれまでのメイキングにも登場してきたCORTISまわりの超ーーーーーーー優秀なHYBEの女性スタッフ達もさすがにそこまでは踏み込めない・・・。つまりHIPHOPにこだわりすぎると将来的に「詰む」可能性がある。今作でもラストの「BLUE LIPS」やこれまでのマーティンの発言からはHIPHOPだけではないもっと広い音楽への志向があるわけで次でそこへ行けるのか?がCORTISのミッションになると思います
5/10追記。テレ朝深夜に30分の特集番組がオンエア! ここでもメインネタは「曲作り」お気に入り登録とかまだ全然状態ですが早くも地上波なのはHYBEだなぁ・・・
5/16追記!!!!! 現在REDREDがチャート&WIN的に盛り上がってきましたが!!! 今回のカムバステージで驚いたのは1stにあったコレオと楽曲の世界観にズレがあるって以前書きましたがそれが見事に解消されていて完全に楽曲の方にコレオが寄り添っていてライブでの彼らは楽しそうなのにチャート番組のステージだとうん???っていうのが全くなくなっているところに大感動!!それも今回のWINラッシュ&<チャートにつながっていると思います











ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません