一十三十一様ニューアルバム「Telepa Telepa」収録曲「デジャブのブルー」が凄すぎる!!!!!

その他一十三十一

ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと公言して
僕のAVにおいてもテロップで出したりしてますが

絶対に確実に神と御仏にかけて

この日本で最も一十三十一様の途轍もない「POPNESS」にADDICTしてるのは
僕だと断言できますが

そんなPOP GODDESSのニューアルバム「Telepa Telepa」

このタイトル!!!!(号泣) 2025年にこれほど正しいアルバムタイトルってば!!!!!!!!

中でも「デジャブのブルー」が

とにかく日本中の、否!!!!世界中のおんなのこ達のための

「セカイとワタシ」に対する解像度を爆アゲする

とんでもない超ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー傑作ポップアンセムなので
どーーしてもレビューエントリーさせて下さいッッッッ!!!

「プラチナ」というポップ的性愛における至高の到達点

僕は一十三十一の「プラチナ」という楽曲が
この20年間のJPOP史において最も優れた「性愛」テーマのポップソングであるとずーーーっと言ってきました

バスタブでくわえた 煙草に火をつけて
夕闇に薫らせる 移り気な君の香り

体中に残る 記憶がぞんざいする
恋人と呼べないだけで 唇が乾いてゆく

溺れてみたいなぁ キングサイズの海の向こう
ねぇ 真っ赤な嘘も 愛嬌 隠していて

oh my boy 君とシャングリラ
愛を揺さぶって
it’s a showtime ひとり空騒ぎ 泣きたくないのになぁ

飲み込んでプラチナ 半分だけ独り占め?
バスタブに隠したままの 小さな甘い誘惑

between you and me 約束なんかいらないわ
ねぇ 嵐の中のシェルターみたい 君は

oh my boy アドレスを変えて
愛を幻へ
it’s a showtime すり替えていくの どんな顔で

oh my boy 君とシャングリラ
愛を揺さぶって
it’s a showtime ひとり空騒ぎ 泣きたくないのになぁ

この「性と生と聖」がこんがらがった、

それはあまりにも正しくPOPで

それはあまりにも正しくおんなのこであること

このポップミュージックにおける究極の性愛感が「Telepa Telepa」の「デジャブのブルー」では
見事に・華麗に・秘めやかにアップデートされている

そんな優れたポップミュージックだけに許された

魔法が

宿っている!!!!それが「デシャブのブルー」というとんでもない楽曲なのです!!!

『プラチナ』から『デジャブのブルー』へ――性愛のメタモルフォーゼ

『プラチナ』が描き出したのは、透き通るバブルのような「都市の夢想的性愛」。
あの曲で一十三十一姐さんは、秘密の香水をまとい夜の街を滑空するような女の子だった。
甘く切ないレトロフューチャーなAOR、レース越しのファンタジー、でも芯にはちょっとした諦念と自己演出の冷たさも忍ばせていた。
夢見る少女からの卒業???でも夢は見る、それが『プラチナ』の温度だった。

ところがどうだ。
『Telapa telepa』収録の「デジャブのブルー」では、その性愛感が完全に再フォーマットされてる。
ここには、かつての「憧れとしての女」像はない。
自分で自分を演出していた「おんなのこ」は、ついに舞台を降り、
今度は観客席に座って"女"を見つめ返している。

「デジャブのブルー」に描かれた「おんなのこ by おんなのこ for おんなのこ」

プレイリスト繰り返してデジャブのように デジャブのように
眠る街の片隅に光るエトワール 踊る プロローグ

vibin’ out さよならも甘いふたりをそっと
夜は引き離して包み込むようにさ
“missing you” こぼれ落ちる宝石みたいに
メッセージは 深い海の中で啼く

誰も知らないランダージで交わした シグナル 重なる
よう リズムに乗せて
駆け引きは目は目谷を滑る 時を追い越して baby
baby

motion emotion emotion この愛に名前をつけて(call this love a name)
motion emotion emotion 戻れない夢の中へ連れて行ってよ
Shazamした バタフライみたいに真夜中を彷徨うメロディにまかせて
飛んでいきたい

青い夜の淵は
犬も眠るオフィス街のカスパ
楠樹がくれた不確かさ余白に
火を灯す 君と僕の罪
「フェアじゃないよね」
ボトルシップみたいに情緒的に咽く
忘れられた映画の中の
ワンシーンみたいに

遠回りに見えた 私たち それでも今時は満ちる 不思議
何度でも名前を呼んで 新しい呼び方で baby

motion emotion emotion 彼方から届く光(light coming from beyond)
motion emotion emotion 見つめ合う目と目は果てない旅の途中
爪先は バタフライみたいに真夜中を彷徨う 君じゃなきゃだめだよ
デジャブのブルー

これは性愛の感覚が、オートエロティックな夢からインターセクショナルな相互認知の場へと転換した瞬間だ。
ビートは滑らか、だけど内在するグルーヴはどこかビリビリしてる。
ブルー・コンティニュアム、つまり続いていく女たちのブルースとしての性愛。

女が女であることを通じて、性愛の傷と快楽を自己定義していく構造。つまりこれは自己の拡張でもあり、複数の「女」の再構築でもある。

そしてこれは一十三十一的シティポップの延長であることを超えて
もっとラグジュアリーな無国籍トランス空間
内省的な陶酔を促すように設計されてる。これはダンスフロアじゃなく、内面の泡の中で踊るための曲へと再構築されてるんです

「デジャブのブルー」とデレク・ジャーマンの『BLUE』――ブルーという感覚の永遠の現在

『BLUE』において、デレク・ジャーマンは視覚を奪われた世界で、青だけを見せた。
映像と呼べるものはそこにはなく、ただ青、そのなかに響く声。
それは彼の死に向かう身体の記録であり、性愛の記憶、怒り、静けさ、そして終わりの無さ。

一十三十一の「デジャブのブルー」も、これと同じくして「青」を選ぶ。
だがこちらの青は、死の手前ではなく、性愛のその後に訪れる、無音のような揺らぎの青。

ジャーマンの『BLUE』が男の身体に刻まれた痛みと欲望の記録だとすれば、
「デジャブのブルー」は女たちの身体に蓄積された記憶と欲望の“ふるえ”のようなもの。
両者に共通しているのは、もはや誰にも「見せる」ためではない表現。
自己を知覚するための、最小の色、最小の音、最小の触感。

2025年に「おんなのこ」であることについて

「デジャブのブルー」は、性愛のアップデートであると同時に、ジェンダーの枠を再編集するアンセムでもある。
プラチナが輝きの記憶なら、Telapaは身体が微細に震える"今ここ"の光学神経。
そして彼女の歌声はその神経にそっと触れる指先。

これはもう、シティポップじゃない。
性愛のブルー・リバース。リバースされた女の子による、リバース可能な性愛の「ブルー」についての唄なのだと思います

すげーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーポップソング

一十三十一

Posted by nolongerhuman