IVEは何故新曲でTom’s DinerをSAMPLINGしたのか? 超傑作「ATTITUDE」の世界観を完全考察

XR脚本とKPOPattitude, empathy, IVE

こーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーれは凄い!!!!
途轍もない傑作POP ANTHEM(号泣)

当アカウントはIVEのデビュー時から日本語による最もDEEPな考察を常におこなってきて

でも!そしてであるがゆえに

メンバーの年齢とアイドルであることのモチベと彼女達が担うべきポップミュージックとは何か?

という途轍もない命題に、これはずーーーーーっと書いてきたことですが
KPOPの歴史上、IVEほどその困難さに誠実に向き合ってきたガールズグループはまれであり

その「常にこの時代を生きる少年・少女達のコアへと繋がるサウンドとコトバを紡ぎたい」

という真摯な制作体制を一貫していることがIVEの途轍もないとこなわけです。

そしてこの新作「EMPATHY」からのリード曲となる「ATTITUDE」

これが完全にIVEの新しいチャプターを開いてしまった

IVE史上、途轍もなく優れたPOP ANTHEMとしての構造を鳴らしている事にほんとーーーーーーーーーに驚きました・・・・

これまでのIVEの世界観とは?

以前の記事にも書いたように近々のIVEは「AFTER LIKE」までの完璧だったポップフォーマット

「ワタシという主体はこの世界から"離れた"抽象性のなかにこそあるの」

という「おんなのこのおんなのによるおんなのこにしかできない」革命ソングを鳴らしていました。

でも、それ以降(っていうのはそんなウルトラカロリーが必要な楽曲はポップ史において連発出来ないわけで)

EITHER WAY以降の IVEはそうした「抽象性」から離れて「リアル」な方向性を提示してきました。

もちろんその「リアルな世界観」

“アヲハル的世界観"

はウォニョン様。ユジン様を筆頭に
メンバーのスキルの高さによって楽曲によって現出されていたとは思うんですが

思うけど、

IVEのメンバーが鳴らすべき「おんなのリアル」って「アヲハル=青春系」なの???????????????

ってうのがずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと引っかかていたんですよ。

アヲハルからソーシャルへ!IVEの新しい世界観とは

がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!この「ATTITUDE」

歌詞からもそしてMVからも明白なように、これまでのアヲハル的リアル

「SCHOOL的リアル」から

「SOCIAL的リアル」へ

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっていうくらい

それは勿論ウォニョン&ユジンの「女性」としての成長がコアになってるんですけど

で、こーいう世界観の楽曲はこれまでKPOPの歴史においてほぼ鳴らされたことがないわけですけど

「おんなのこがおんなのこのままでこの気持ち悪い"社会{ソーシャル)で生きるには?」

つていうこれまでのIVEの楽曲世界観を完全に更新する世界観が曲でもそしてMVでも宣言されてるんですよ・・(号泣)

なぜ「Tom’s Diner」がサンプリングされたのか?

そしてその「覚悟」はこの曲でSAMPLINGされている
Suzanne Vegaの1990年!!!にリリースされた伝説の楽曲「Tom’s Diner」にあるわけです

Tom’s Diner解説

スザンヌ・ヴェガの「Tom’s Diner」は、ニューヨークの朝のカフェテリアの情景をまるで幽霊のように浮遊する視点でとらえた、静かな観察者の叙事詩だ。だが、これは単なる都会の一幕ではない。ヴェガが「I am sitting in the morning at the diner on the corner」という最初の一節を口にした瞬間、まるで世界はグレーのフィルムに覆われ、1980年代のマンハッタンが一瞬にしてフリーズフレームのように固まる。そして彼女はそこにいる、だが、ほんとうに“そこにいる”のだろうか?

この曲が持つのは、“存在”と“非存在”の狭間に揺れる、都市のリズムだ。食事をする、新聞をめくる、コーヒーを飲む。こうした行為のすべてが、どこまでも曖昧な輪郭のまま繰り返される。外の通りには雨が降り、ウェイターはコーヒーを注ぎ、新聞には死者の記事が載る。だが、それらはどこか夢の中の出来事のようで、スザンヌ・ヴェガはそれをただ眺め、言葉にする。しかし、彼女の言葉は決して説明しない。あるのはただの 描写 であり、意味は聞き手が勝手に編み上げるほかない。

「I open up the paper, there’s a story of an actor who had died while he was drinking.」
たった一節で、曲の輪郭は少しだけ歪む。単なる日常のスケッチのように見えて、突然、死が入り込む。その死は遠くの出来事かもしれないし、目の前のコーヒーカップの表面に映るヴェガ自身の予感かもしれない。こうしたさりげない言葉の選び方こそが、彼女を80年代フォーク・ムーブメントのなかでも異質な存在にしている。

DNAによるリミックスは、まるで電子的な亡霊がこの物語に足を踏み入れたような印象を与える。ヴェガの無機質なメロディに絡みつく機械的なビートは、1980年代から90年代へと移行する都市の風景を、電子音の断片として焼き付ける。もはやこの歌は、「ダイナーに座る私」ではなく、都市そのもののモノローグになってしまった。

「Tom’s Diner」はただの歌ではない。それは、記憶の狭間に漂う“都市の幽霊”のポートレートであり、そこには誰の顔もはっきりとは見えない。ヴェガの静かな声が告げるのは、我々が日々の中で見落とすもの、そして見落としてはならないものの両方だ。都市のざわめきの中で、誰もが一度は“Tom’s Diner”の客になり、コーヒーの湯気の向こうに、誰かの、あるいは自分自身の幻影を見つめるのだ。

わかんねーーーーよ!!って方もいるかもですが
IVEが「ATTITUDE」で「Tom’s Diner」をSAMPLINGした意味は

「おんなのこからオンナへのメタモルフォーゼ」宣言なんです

これまでの「JK世界」や「抽象的おんなのこ」世界観のMVからこの「ATTITUDE」のMVは
明確にソーシャルな女性が生きる「社会=ソーシャル」空間へ劇的に変換されています

こーーーーーーーーーーーーーーーーーーれに遂に辿り着いたIVEは途轍もないし

果たしてこのIVEのそして

「おんなのことしていきる」

その切実なリアルをソーシャルへと突きつけた

この新曲「ATTITUDE」が持つ意味に僕は心から感動し、敬意を表します!!!!

すげーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーよIVE!!!!!!

attitude, empathy, IVE

Posted by nolongerhuman