未来と過去だけが醜悪なイマを殺す Miley Cyrusの途轍もない傑作アルバム「 Something Beautiful」完全レビュー!!
当アカウントはこのアルバムが最も優れたポップミュージックとしての
今後の羅針盤になるだろうと日本で唯一言及してきて
加えて2013年にリリースされた彼女の、そしてポツプミュージック史を塗り替えてしまった
途轍もない超傑作アルバム「Bangers」
の凄まじさについて日本では誰もほんとーーーーーーに誰も言及していないことに危機感を感じて
唯一そのド級のポップネスについて書き続けたましたが
いやーーーーーーーーーーーーーーーーここここここれは凄い・・・・
本日リリースされたMiley Cyrusのニューアルバム「Something Beautiful」について
日本は勿論ですけど世界的にみてもこのアルバムの持つ意味は誰も書いていないので
究極レビューさせてください!!!
目次
Miley Cyrusは唄う――「過去こそが未来へのポータルだ」と。
💿 このアルバムは、単なる音楽作品ではない。
それは1975〜1985年の美の方程式を再召喚し、"BEAUTIFUL"という言葉の呪術的再定義を果たす、「時代の切断点」そのものである。
🌍 なぜ1975-1985年なのか?
なぜならその10年間、ポップスは宗教だった。
Bee Geesの「Stayin’ Alive」、Fleetwood Macの「Dreams」、Whitney Houstonの「How Will I Know」、Cyndi Lauperの「Time After Time」――
人々はポップスに世界の輪郭を与えられると信じていた最後の時代。
Miley Cyrusは今、2025年という荒廃したSNSの荒野の上で、あえてその時代のポップスを"模倣"するのではない。
**「引用」「変換」「召喚」「合成」し、「未来へと鳴らし直す」**のだ。
Something Beautiful = “アンチ現代"×"未来の胎動"
Something Beautiful = “アンチ現代"×"未来の胎動"
全曲が何かしらの1975-1985年コード進行、サウンド、リズム、そして空気を持っている。
それは、Spotifyで1秒スキップされる現代音楽ではなく、最初のノートが鳴った瞬間からもう涙がこぼれるような密度と美しさ。
しかも、それらは**懐古ではなく、「未来の予言詩」**として並べられている。
これは「時間の美学」へのクーデターであり、ポップミュージックの「未来論」そのものである。
Miley Cyrusはこのアルバムを通じて、革命の定義を変えてしまった。
それは暴力ではない。反体制でもない。サイバーパンクでもない。
それは、「美しさ」の奪還だ。
もっとも過激な革命は、失われたものを取り戻すことだ。
それが「美」であるならば、それはすべての時代を敵にまわす覚悟を要する。
彼女がこのアルバムをポップミュージックの本質とは何か?という思想を勇敢に映像化した
ピンクフロイドの「THE WALL」になぞらえているのはそういう意味なんです
いま、我々が生きている「現在」という名の檻
2025年、タイムラインは凍りついている。
アルゴリズムが審美眼を決定し、バズが音楽の寿命を支配し、テンプレが愛の言葉を量産している。
この時代に「Something Beautiful」と名付けること自体が、すでに静かなるテロ行為である。
なぜならそれは、「美しさ」なんて言葉を誰も口にしなくなった世界での宣戦布告だからだ。
革命とは「誰もが信じていたもの」をもう一度、信じさせること
『Something Beautiful』において革命とは、「もう誰もやらない」ことを、
「誰もが美しいと思える形でやってしまう」ことである。
シンセパッドがまるで愛の海。
ドラムのリバーブが涙の残響。
声が、祈りのように透明で、痛みに満ちている。
このアルバムは、現代的解体主義への最後通告なのだ。
美しいものを、美しいまま、信じて何が悪い?
終わりなき「未来を鳴らす」戦いへ
これはレトロでも、ノスタルジアでもない。
これは「未来を、美しさの名において召喚する呪文」だ。
「Something Beautiful」――
それは、ポップミュージックが持ち得る、最後の倫理であり、最初の魔法である。
傑作です
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