(随時速報中!!遂に一位へ!!!!!) NMIXX、ブルーは熱い色。超待望の1stアルバム「Blue Valentine」を世界一DEEEEPに考察・レビュー

2025年11月8日XR脚本とKPOP

KPOP大学では彼女達のデビュー時からその本質的な「POPNESS」について
日本で一番DEEEEEEEPに考察&レビューを続けてきて

デビューから3年、遂にNMIXXの1st Full アルバム「BLUE VALENTINE」がリリースされました!!!!

とにかくリリース廻りの大量コンテンツ大放出も超楽しいーーーー!!

上記した膨大なテキスト群でも言及していますがこのアルバムで現在のポップフォーマットでのNMIXXは完成だとして
やっぱりNMIXXは

アイドル×ポップミュージック

というフォーマットの夢と課題を体現しすぎだなぁ・・・・・と感慨深くこのテキストを書いています。

“Blue Valentine”とは、愛の祝祭が終わったあとに残る、詩としての痛みの名前である。

ポップミュージック史において「BLUE VALENTINE」というテーマはとてもアイコニックなものであり続けてきました

「Blue」は英語圏で“憂鬱”“孤独”“喪失”を象徴する色語であり、「Valentine」は“恋人”“愛の告白”を指します。
したがって “Blue Valentine” とは直訳的に「悲しい恋人」「憂鬱な愛」という逆説的構造で、愛の祝祭と喪失の同居を示すフレーズです。
この“悲しみのロマンティシズム”が、20世紀のポップカルチャーにおける多くの作品の核になっていきます

最初にそれを自らの音楽のメタファーとして使用したのはJAZZでした

“愛の喪失をブルー・ノートで歌う精神”

ジャズ史において「Blue」とは単なる色彩ではなく、感情の形式を指します。
もともと“the blues”は19世紀末の黒人霊歌(spirituals)や労働歌(work songs)に由来し、
苦痛・孤独・愛の裏切りを音楽に変換する方法論でした。

その“blue”がポップソングのラブソング構造と融合したとき、
「Blue Valentine」という語が自然に生まれる素地が整います。
つまり “Blue Valentine” とは、

ジャズ的な「哀しみ」と、ポップ的な「愛の物語」との交差点。
ブルースコードの上で綴られるラブレターなのです。

そしてポップミュージックにおいてこの「憂鬱と恍惚」を極限まで極めたのがトムウェイツでした

ウェイツはこのタイトル曲で「愛の記念日(Valentine)」を、もう戻らない恋を回想する手紙として歌い上げました。

壊れた街の夜

シガーと酒の匂い

愛を記念日ではなく“残響”として思い出す
このアルバム以降、“Blue Valentine”は失われた愛の記録、あるいは愛が消えた後に残る詩情のメタファーとして使われるようになります。

Lana Del ReyやThe Weeknd系の耽美的サッドネス(都市的退廃+愛の残骸)

Tumblr~TikTok世代の“sad girl aesthetic”や“melancholy romance”

インディ音楽では“Blue Valentine”が壊れた夢の比喩として歌詞に頻出(例:Japanese Breakfast, Phoebe Bridgers らの系譜)

すなわちこのフレーズは、

“愛が幸福ではなく喪失を通して意味を持つ”
というポストロマンティック時代の象徴句となったのです。

美は乱調にあり・・・NMIXXの孤高のミクスチャーが目指したもの

上にリンクしたこれまでのNMIXXレビューでも詳細は書きつくしてきましたが
NMIXXの正に孤高のミクスチャーポップコンセプトはとてもとてもとてもとても勇敢な試みでした。

美は乱調にあり

これは今でも僕が考える「POPNESS」の一番のコアですが

ただ!! これは何度も書いてますがものすごくプロデューサー目線・POP中毒者側の所謂"HEADSTRONG"な世界観であって
これを背負わされてしまった演者である「おんなのこ」はたまったもんじゃない・・・(号泣)

今回の「BLUE VALENTINE」のMV、これはガーリーイメージの洪水みたいな

「NMIXXというおんなのこの魅力を3分間=5400フレーム全部に刻み付けよう」

という試みが恐ろしいほど成功してしまっている「美女・美少女」っぶり

そして最新の「リムジンサービス」におけるメンバー全員のボーカリストとしての能力の高さ

ここでのMCのイ・ムジン씨のメンバーのボーカル評がとてつもなく凄い!!ので必聴です

ただこれらで露わになるのはNMIXXのメンバーの本質は

「唄が好きなふつうの素敵なおんなのこ達」

なんですよね。

つまり彼女達のコアにあるのは「まっすぐな美」でありその美しさは乱調(=ミクスチャー)の中にはなくて

この製作者側と演者の世界観の乖離がずーーーーーーーーーーーーーっとNMIXXのジレンマの正体であり

この初のアルバムで遂にそのジレンマに決着をつけなくてはならない。

そんなミッションを背負った作品が「BLUE VALENTINE」です

タイトル曲越えしてる「Reality Hurts」&「PODIUM」

「Know About Me」収録曲の「High Horse」バリの完全最先端洋楽仕様な

「Reality Hurts」

「PODIUM」

特に「Reality-」の方はなんと!!当アカウントが日本の洋楽サイトとしては最も情報お伝えしている
Sophie Powersが制作に参加!!!

ホントNMIXXの制作スタッフの「編集力」の高さは圧巻!!

そういった曲はあるんですが
タイトル曲の「BLUE VALENTINE」はちょーーーーっと完全にMVも曲&歌詞も「IVE MINE」なわけで

その辺の葛藤が垣間見えてしまうNMIXXの現在地のようなアルバム

でもこれを集大成として新しいNMIXXへ!!

もしかしてKPOP初のGIRL ON GIRL ANTHEMを生み出すのはNMIXXかもしれない

Know About MeのMVもBLUE VALENTINEのMVでも

既に洋楽界隈ではド定番になってるGIRL ON GIRL(おんなのこどうしの恋愛ソング) イメージがかなり導入されています

もしかしたら今後のNMIXXの方向性はそこにあるのかも?!?!?!

それは「恋」の名をした発光現象だ。
NMIXXが歌う『BLUE VALENTINE』は、恋愛ではなく世界の色温度が変わる瞬間の記録だ。
“彼女”が“彼女”を見つめるとき、街のすべてが急速に冷却され、
ピンクのネオンは溶け、青の残響だけが残る。

この“BLUE”は哀しみの色ではない。
それは——“欲望の温度が限界を越えて反転した時の冷たい熱”だ。
まさに映画『アデル、ブルーは熱い色』で見たあの青の恍惚。
おんなのこが、おんなのこを愛するという行為のなかで、
世界は一瞬、**痛みと幸福が区別できない「青の無限」**へと沈み込む。

「Blue Valentine」という語が持つ悲恋の遺伝子を、
NMIXXはポップの臓器に移植した。
リズムは跳ね、ボーカルは燃え、
だがその内部で鳴っているのは焦燥のビートだ。

“彼女に触れたい”という願望は、
恋ではなく形而上の実験になる。
NMIXXのメロディーはそのまま青い炎の化学式だ。
彼女たちは歌う、

“あなたが消えるたび、私は光るの”
それはまるでアデルとエマが抱き合ったあの瞬間、
すべての空気が青く染まり、観客の心拍が熱で凍ったあの映像のように。

💧 “Blue”は悲しみではなく、恋が臨界を超えた色

“Blue Valentine”——
それはもはやトム・ウェイツの煙草の夜ではなく、
K-popが発明した新しい色彩感情だ。
NMIXXはその“青”を、
ガールクラッシュでもロマンスでもない、感情の量子化された瞬間として鳴らす。

おんなのこが世界を見つめる。
その視線がもう一人のおんなのこに触れたとき、
“現実”というフィルムは焼け落ち、
残るのはただ、青光りする宇宙の中心=LOVE。

『BLUE VALENTINE』はNMIXXによる
“ガール・オン・ガール・ブルー”の叙事詩だ。
焦燥と恍惚と悲しみが、三位一体のまま燃え、
その熱が冷えていく速度で、愛は存在を証明する。

世界が燃え尽きたあとに残るのは——
“青”だけだ。
それが恋の本当の温度。
それがNMIXXの『BLUE VALENTINE』。

NMIXXの新しいセカイへの予感に満ちた今作を僕は大好きです

10/19追記!!! 「BLUE VALENTINE」遂にMelonチャート6位へ!!!! 果たして彼女たちの最高位「LOVE ME LIKE THAT 」の4位越えなるか!!!!!

Screenshot

10/19 22時追記!!! 気が気じゃないんでchatGPTにMElonチャートが上位変動したら通知して!!!!とタスクしといたんですがつつつつつ遂に5位へ!!!!

10/20 0時20追記  つつつつつっ遂にMelon トップ3突入!!!!!!!

10/20 22時追記!!!! うぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーつつつつつ遂にMelonチャート2位へ!!!!!!

10/20 23時 追記!!!!!!!!!!!!! えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!ななななななんと難攻不落、あのKPop Demon Huntersの「GOLDEN」越え!!!!!
<なんとMELONチャート一位!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

11/4追記!!!!! 現在もMelon一位は続行中!!! さらにななななななんと!!「Reality Hurts」のMVというかVISUALIZERまで解禁に!!「Blue-」と動撮だと思うんですがこれがまたメッチャ素晴らしいんですよーーーーーーーーーー!!

11/7追記。今回の活動BTS動画が公開になってますが涙涙でこちらももらい泣きッス・・・・・・

2025年11月8日

Posted by nolongerhuman