「文春」が記事を訂正した真相とは? 渡邊渚女史に「二次加害」を行ったのはフジテレビかジャーナリズムか?

その他二次加害

当アカウントはこのフジテレビ・中居正広氏・渡邊渚女史における
性加害案件を

イマ・ココに生きる僕たちの世界観や社会への視点

を如実に表す案件だとして、これまでもとことんまで深堀りしたテキストを書いてきましたが

本日(1/29)に週刊文春がリリースした渡邊渚女史と中居正広氏との間に発生した性加害が起こった

「その当日」

に関する記事内容を訂正した事が

文春廃刊

中居君は悪くなかった

フジテレビがかわいそう

というSNS経由でのアテンション狙いの言説を加速化し

さらには、これまでに週刊文春に自らのスキャンダルを暴露されたことのある
インフルエンサーの方々が、この問題の本質を横において
自らのルサンチマンからあらゆる情報拡散をしていたり

これは、「えーーーーーーーーーーーーーーーーー?!?!」と思ったのですが
当事者であるフジテレビ様もこの事を嬉々として番組でとりあげたそうです・・・・・

これ完全にカオス状態なわけですが

こちらのテキストで超ーーーー克明に昨日のフジテレビによる10時間記者会見における
僕等が知るべき論点をお伝えしたように

この中居正広氏と渡邊渚女史間の「性加害」案件は、とにかく今のセカイにおける
あらゆる要素が複雑に絡み合いすぎている「事件」で
今日の文春の「訂正」声明、実はそこには、

「性加害事案における二次加害」

とは何か?という命題へと本案件の命題はシフトしていて

あまりにも

「性犯罪における二次加害とは何か?」

そして本案件がそうした一般的な捉え方に収まらない
今後日本の企業関連の性犯罪における二次加害を定義するメルクマールになるであろうことについて
全く言及されていないため以下に詳細を書かせていただきました。

性犯罪における被害者への二次加害とは?

主な二次加害の例
被害者非難
被害者の行動や服装、状況などを責め、「被害者にも責任がある」とする発言や態度。

例: 「そんな服を着ていたら狙われるのも当然だ」などの言葉。
被害の軽視
性犯罪を「大したことではない」「よくあること」として扱い、被害者の苦しみを軽視する態度。

例: 「忘れた方がいい」「気にしすぎじゃない?」など。
詮索や好奇心によるプライバシー侵害
被害の詳細について執拗に質問したり、被害者の状況を無断で広める行為。

例: 被害の内容や加害者について根掘り葉掘り聞くこと。
司法制度での扱い
捜査や裁判において、被害者が必要以上に詳細な説明を求められる、または不適切な対応をされること。

例: 被害状況を繰り返し証言させられる、または加害者擁護のような質問をされる。
社会的孤立
被害者が性犯罪の被害を明かしたことで、周囲から距離を置かれたり、差別的な扱いを受けること。

例: 学校や職場で「問題を起こした人」とみなされる。
メディアやインターネット上での被害
被害者の個人情報が拡散されたり、ネット上で誹謗中傷を受けること。

例: SNSでの攻撃やデマの拡散。
二次加害の影響
被害者がこれらの二次加害を受けると、以下のような深刻な影響を及ぼすことがあります。

トラウマの悪化やPTSDの発症
自尊心の低下や自己否定感の増大
社会生活の維持が困難になる(職場や学校での支障)
被害の申告や支援の利用をためらうようになる

しかし本案件はそうした一般的二次加害とは異なる案件である理由

というのは本案件で中居正広氏による性加害の被害者と目されている渡邊渚女史は
昨年の夏、フジテレビを退社後、自ら(もしくは支援者の方々のアドバイスのもと)
この性加害で失われた「自らのセクシャリティティー」の意味を取り戻すべく
本日(1/29)出版された彼女の初書籍である「透明を満たす」での記述や
週刊文春を含む様々なメディアでの露出、そして自らのSNSによって数々の

「カムアウト」

を行っています。

つまり、被害者と目されている彼女は明確に「自らのセクシャリティーを傷つけたのは誰か?」
というアピールを「公的に」行っているわけで
その場合における「性犯罪における二次加害」のありようは一般的な二次加害とは別の様相を帯びる事になります

ただ非常に多くの方々に読んでいただいている本案件の最初期に書いたこちらのテキストで書かせていただいた通り、僕自身は今回の彼女周りのサポーターの方々が採用したこうした戦略について疑問点もあります

被害者の視点とその意図

被害者自身が性犯罪の経験を公表し、自分のセクシュアリティを取り戻すために活動を始めることは、主体的な行動であり、自分自身を守るため、または同様の被害を防ぐための重要な一歩です。これは被害者自身の選択であり、その選択は尊重されるべきです。

企業の責任と情報公開

もし企業が性加害を隠蔽した場合、その行為自体が二次加害に該当する可能性があります。企業が被害を正当に取り扱わず、被害者が自らの体験を公表する必要に迫られる状況を作った場合、それは加害行為を助長するだけでなく、被害者の精神的苦痛を深める行為となり得ます。

性加害内容の詳細発表とその影響

1. 被害者の意向
被害者が詳細な発表を望むのであれば、それは被害者の主体性を尊重する形で行われるべきです。

2. 情報公開の目的
社会的正義のため、または類似の被害を防ぐために企業が情報を公開する場合、それは被害者の支援に繋がる可能性があります。

ジャーナリストの責務と役割

公共の利益を守る
性加害の隠蔽を暴露し、企業の責任を追及することは、同様の被害が繰り返されるのを防ぐための重要な役割です。これは社会正義を守るための行動として正当化されます。

企業に性加害の詳細を求めることの意義

企業に対して性加害の詳細を求めることは、以下のような目的で行われます。

企業が隠蔽している事実を明らかにし、責任を追及する。
被害者が公正な対応を受けられるようにする。
同様の問題の再発を防ぐため、企業の改善策を引き出す。

こうした意図によって行われたニュースポストセブンに端を発し、

ここも謎なのは本案件にA氏が関わっていると文春より早く一報したのはポストセブンなんですよね・・・

週刊文春の報道をうけて
昨日の記者会見は行われたのであり、そこには渡邊渚女史本人の断固たる処罰感情
中居正広氏に対するものと同じくらいのものが

「二次加害者」

に対して存在していた。

にもかかわらず本日の週刊文春による「訂正」を殊更にあげつらうような

嘲笑

は、実は最も渡邊渚女史のセクシャリティーを毀損する

「二次・三次加害」

となっています。

望月衣塑子女史・石田健氏・橋下徹氏による「誰が性的二次加害を行っているのか?」について

本案件が複雑極まりなく、であるがゆえに

「性的なアイデンティー」

「性犯罪」

「性的二次加害」

にそこまで興味をもたれていない方々は案件の複雑さから目をそらすための助け舟として
「文春ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
みたいになってますが(泣)

実はこの「渡邊渚女史に性的二次加害を行ったのは誰か?」

については驚くことに本案件について全く異なるスタンスを持っている両極端的な3者

フリージャーナリズムメディアの「情」的取材メソッドを用いていたARC TIMESの望月衣塑子女史も

そしてこのテキストにも書かせていただいたように

10時間のフジテレビ記者会見において望月女史的「オールドスクール」なフリージャーナリストメソッドが
二次加害にあたるのでは?と指摘した石田健氏も

そして自らがこれまで「文春砲」の直撃を受けてきた橋下徹氏も

驚くことに3者がお話ししている事は一致していて

中居正広氏と渡邊渚女史間における性加害案件に於いて
現時点で性的二次加害を行っているのは

フジテレビなのでは?

という見解で一致しています。

これは本日の文春による訂正声明を受けて「はしゃぎまくる」
フジテレビやセレブリティー・インフルエンサー・芸能人の方々そしてSNSとは真逆の、

本案件の

途轍もない複雑さを引き受けた

勇気ある発言であり

この事にこそ僕等がいきていくこれからの社会、そして自らの「性と生と聖」に関する
本質があると思っています。

二次加害

Posted by nolongerhuman