高圧経済とはAIによる「1970年代の高度経済成長のアップデート」である! その未来を徹底解説しました
ずーーーーっとトランプ政権のあまりにも「POP」な社会構造改革について
書き続けてきていると
正にこれは「洋楽」と「邦楽」的
未来に対するダイナミズムの強度
の違いとシンクロした日本(=邦楽)的POLITICOにおける
ヘナヘナ感が浮き彫りになったりするわけですが
そんな時にこの動画を拝見して
「高圧経済」っていう中々香ばしい政治的&経済的スタンスに興味を待ちました
で!!このタームが示す「新しい世界」ってなんだろう??って調べると
悲しいくらいなにも出てきていないので
「高圧経済」という政治的・経済的アティチュードがもたらすであろう未来について
徹底的に深堀りした考察・解説をさせていただきます!!!!
目次
まず「高圧経済論」ってなに?
**高圧経済論(High Pressure Economy)**は、ざっくり言うと:
景気を「やや過熱気味」にして、雇用・賃金を底上げしよう!という考え方。
アメリカの中央銀行(FRB)の前議長ジャネット・イエレンが注目を集めたことで知られています。
失業率が低い状態を維持
企業が人手不足になる → 賃金を上げる
低所得層・非正規にもお金が回るようになる
つまり、「金融や財政で景気をドライブさせて、下層まで潤わせよう」という政策スタンスです。
日本においてこの「高圧経済論」を掲げたのは?
経済学者・元日銀審議委員の原田泰さんが、日本における高圧経済論の代表的な論者。
で、彼が今、どこに関わってるかというと…
維新の会
原田泰さんは日本維新の会の政策アドバイザー。
維新は「成長第一、財政出動もOK」という立場で、緊縮財政には慎重。
原田氏の提言で「高圧経済的なマクロ政策」を主張しやすくなっている。
維新の経済政策は新自由主義的と見られることも多いけど、一部は積極財政より。
高圧経済論と国民民主党
代表の玉木雄一郎氏は、ここ数年「積極財政」や「給料が上がる経済」を主張。
高圧経済=積極的に需要を作って景気を温める、という路線に共感してる節あり。
原田泰氏と直接つながってはいないが、理念的に近いポジションを取ってる。
高圧経済論と有効需要論に違いについて
🧠 有効需要論(ケインズ経済学)
誰の理論?
→ ジョン・メイナード・ケインズ(1930年代)
ポイントは?
→ **「需要が経済を決める」**という考え方。
企業は物を作っても、それが売れなければ生産を増やさない。だから政府が公共事業などで需要を増やしてあげよう、という考え。
背景
→ 世界大恐慌で民間需要が急減。政府が支出を増やさないと経済が縮小してしまう。
イメージ
→ 「今、目の前にある需要(有効需要)が足りないから、政府がそれを補う必要がある!」
💥 高圧経済論(High-Pressure Economy)
誰が提唱?
→ アーサー・オーカン(1960年代)
→ 最近ではFRBのイエレン元議長などが注目
ポイントは?
→ **「経済をフル回転させることで、潜在的な能力も引き上げる」**という考え方。
景気を長く加熱状態に保つことで、人材育成・設備投資・新規参入などが進み、経済の「基礎体力」そのものが上がる。
背景
→ 失業率が下がっても、まだ経済の余力がある場合、もう一歩踏み込んで刺激を与えるべきという主張。
イメージ
→ 「本来のポテンシャルを引き出すには、少しオーバー気味に景気を刺激した方がいい!」
有効需要論が有効な場面
✅ 典型的な不況・リセッション時
民間の消費や投資が冷え込んでいる
企業は在庫をさばくのが精一杯で新たな雇用や投資を控えている
需要不足 → 失業者増加 → 消費減 → さらに需要不足、の悪循環に陥っている
📌 例:リーマンショック直後、コロナ禍初期
💡このときは「政府が無理にでもお金を使って、社会に需要を生み出す」ことで経済を支える必要があります。
高圧経済論が有効な場面
✅ 回復期〜緩やかな好況期、でもまだ余力があるとき
失業率は下がってきてるけど、非正規雇用や若年層の就職難が続いている
設備投資や賃金の伸びが鈍い
潜在成長率(国の本来の経済力)よりも低い成長しかしていない
なのでデフレからインフレへ??な今必要なのが「高圧経済」であるというロジックなんです
高圧経済とは社会と経済の「筋トレ」のこと
まさに高圧経済論は、社会の体質を“筋肉質”にする政策運営なんです
💪 どう筋肉質になるのか?
🧠 1. 人的資本が鍛えられる
長期失業者や非正規が正社員に → スキル習得
若者や高齢者も労働市場に → 多様な人材が活躍 → 🏋️♂️ 眠ってた筋肉が動き出す!
🏭 2. 生産性が上がる
景気が良い → 企業が設備投資に踏み切る
労働力が足りない → 生産性を上げる必要が出る → ⚙️ 自然と効率的な体に進化
🧱 3. 新陳代謝が活発になる
新しい会社が生まれる(起業・スタートアップ)
古い非効率な企業が退場(ゾンビ企業の淘汰) → 🔄 代謝がいい「燃えやすい体質」になる
👨👩👧👦 4. 格差や排除の改善
景気が熱い → 低所得層の雇用・賃金が上がる
教育・育児支援と組み合わせれば、社会的包摂が進む → 🤝 社会全体の筋力アップ
でもそれって「イケイケドンドン」的バブルをもう一度ってことでは??
でも「バブル期」とは何かっていうことを簡単にまとめると
それは「金融市場の偏重」だったんです
💸 バブル期:金融が暴走した“膨張型”の筋肉
実体経済の成長が鈍ってきたころ、日銀の超金融緩和で資産バブルが発生
株と土地の価格が“実力以上”に暴騰
「金を借りて土地を買えば儲かる」状態 → 実体経済との乖離
雇用や生産はそれほど伸びてないのに、数字上だけムキムキ
実体経済という筋肉をパンプアップした1970年代の「高度成長時代」
📈 高度成長期:実体経済がリードする筋肉経済
生産→雇用→所得→消費→投資という健全な好循環
高度なインフラ整備(新幹線、高速道路など)
技術革新+人的資本強化=筋トレしながら身長も伸びる感じ
需要と供給が両方成長してる
高度成長期とバブル期の「筋肉」とは??
💥 結果として…
高度成長期は“地に足のついた筋肉” → 成長の“質”が伴ってた
バブル期は“ふくらんだ風船筋肉” → 見た目が良くても中身はスカスカ
高度成長期→バブル期→そして「失われた30年」の本質とは?
💣 バブル崩壊(1991年頃〜)で何が起きた?
💸 金融市場:大崩壊
株価暴落、地価暴落 → 資産が一気に目減り
銀行は不良債権の山 → 貸し渋り・貸しはがし
企業は投資を控え、雇用を抑制
🧱 実体経済:筋肉を使わなくなった
設備投資も減少 → 企業の筋肉がしぼむ
終身雇用崩壊 → 人的資本の長期育成がストップ
非正規雇用の増加 → 社会の筋力低下
📌 「使わない筋肉は衰える」っていう経済の鉄則が発動した感じ
🕳️ 90年代〜2000年代:「失われた筋肉の10年/20年」
「失われた◯◯年」と呼ばれるのは、**“再建に失敗した筋肉期”**とも言える
政府は財政出動したけど、小出し&短期的で持続力不足
デフレに突入 → 需要が増えない → 企業が筋トレやめる
🎭 高度成長期の「社会全体が鍛えてた構造」が崩れていった
🔄 残ったのは「金融補助輪で自転車を支える」構図
日銀は超低金利→ゼロ金利→マイナス金利とどんどん緩和
政府も景気刺激を打つが、体質改善までは届かず
企業はお金を貯め込む(内部留保)けど筋肉は鍛えない
若者は「将来が不安」で筋トレ(=挑戦)しにくくなる
📌 ジムの会費は払ってるのに誰も筋トレしてない状態
つまり高圧経済とは1970年代の「高度経済成長」2.0、AIによる社会変革の事である
つまりそれは筋トレのための「トレーナー」をAIにしますってことなんです
🤖 パーソナルトレーナー=AI になる未来
1. 🧮 政策判断の最適化
景気データ、雇用統計、消費動向、国際指標をリアルタイムで分析
どの分野に「圧」をかければ一番成長するかをAIがシミュレート
財政出動のタイミング・規模をミリ単位でチューニング
➡️ 筋トレの負荷調整をAIが担当する世界
2. 🧑🎓 人的資本育成のカスタマイズ
失業者・非正規・子育て中の人など、一人ひとりのスキルと状況に応じて
「この人にはこの研修」「この人は起業サポート」みたいにAIがマッチング
➡️ 人材育成のパーソナルトレーナーAI化
3. 🧠 マクロ経済AI × 中央銀行
FRBや日銀のような機関が、AIと連携して政策決定を補完
「インフレ率が2.3%だけど、あと2ヶ月は攻めてよし」みたいな微妙な判断をAIが提案
➡️ 金融政策もトレーナーと相談して負荷をかける時代
💬 つまり、高圧経済論の次ステージは…
「高圧経済2.0:AI主導のトレーニング国家」
国家が“ジム化”し、経済も社会もパーソナルトレーニングされる
みんながAIに導かれて、それぞれのポテンシャルを発揮する
政府とAIがコーチになって、国全体が「社会的バルクアップ」していく💪
トランプ政権による途轍もない未来と比べると
正に「邦楽」と「洋楽」のダイナミズムの強度において愕然とした違いはありますが
不思議なことに日本で「高圧経済」を唱えている方々は頑なにその事を言わないけど
高圧経済とは完全にイコールで究極的には
「AI経済」ってことだし
「1970年代的高度経済成長をAIでアップテートする」
ってことなんですが、
その思想性がもたらす「未来」について明確に今現在僕以外だれも謳わないわけで
ちょーーーーーーっとそれってどうなん??と思うのです
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