AI魔女裁判がここでも!! 何故ChatGPTと阿部慎之助監督の長女がバッシングされるのかさっぱりわからない件

AI魔女裁判, 生成AI

日本で最も様々な界隈でのほんとーーーーーに不当なAIバッシング=AI魔女裁判について
徹底的に反論しつづけている当アカウントですが

まさかの野球界でまで「AI魔女裁判」が!!!!!

っていうか先日、Xをやめた理由は「世間化」にあるという記事をアップしましたが

今回の阿部監督の暴行事件におけるChatGPTと長女の方へのすさまじいまでのバッシングもまた
ネット空間が完全に「世間様」のものになってしまったことの証左だなぁ・・・・と

つまり、これは法の話である以前に、空気の話なのだ。
制度の話である以前に、世間の話なのだ。

これはもう、阿部監督の家庭だけの話ではない。

日本という国が、いまだにどこまでいっても**「世間様」の国**であることが、あまりにも残酷なかたちで露呈してしまった事件なのだ。

父親から暴力を受けたかもしれない。怖かった。どうしたらいいかわからない。だからChatGPTに聞いた。するとAIは、一足飛びに警察へ行けとは言わなかった。怒れとも、晒せとも、復讐しろとも言わなかった。ただ冷静に、児童相談所という公的な相談窓口を示した。

それの何が悪いのか。

本来なら、ここで社会が言うべきことはひとつしかない。

「相談してよかった」
「ひとりで抱え込まなくてよかった」
「家庭の中で怖いと思ったら、外に助けを求めていい」

それだけのはずだ。

なのに日本社会は、またしても逆を向いた。

「父親を売った」
「家庭内のことを外に出した」
「有名人の社会的地位を壊した」
「18歳なら子どもではない」
「阿部監督がかわいそう」

出た。これだ。
この国の奥座敷に、まだべったり貼りついている湿った紙札。
家の恥を外に出すな。
父を立てろ。
家族の中のことは家族で処理しろ。
娘は黙ってろ。
女は大ごとにするな。

しかも今回は、そこにミソジニーまで乗ってきた。

長女を「冷静ではなかった女」として叩く。
「父親の立場を考えなかった娘」として叩く。
「感情で家庭を壊した女」として叩く。

だが、実際に冷静だったのは誰か。

少なくとも報道上の流れを見るかぎり、長女は警察に直行したわけではない。ChatGPTに相談し、匿名で相談できる児童相談所を知り、そこに連絡した。つまり、これはむしろ最も穏当な助けの求め方だった。

にもかかわらず、その「相談」という行為そのものが責められている。

ここに、この国の地獄がある。

日本社会は、暴力そのものよりも、暴力を外部に相談することを嫌う。
傷ついた人間の恐怖よりも、加害したかもしれない側の社会的地位を守ろうとする。
家庭の中で起きたことを、個人と個人の関係として見ようとしない。
父は父であるというだけで、どこか免罪される。
娘は娘であるというだけで、どこか従属を求められる。

つまり、これは法の話である以前に、空気の話なのだ。
制度の話である以前に、世間の話なのだ。

もちろん、阿部監督という人間にストレスがなかったとは言わない。
監督という重責。勝敗に晒される日々。有名人としての視線。過去の不倫によって、家庭内で針の筵だったのではないかという想像もできる。父として、夫として、男として、逃げ場のない重さを抱えていたのかもしれない。

だが、それとこれとは別だ。

どれだけ父親が苦しかったとしても、娘が怖いと思ったなら、娘には助けを求める権利がある。
どれだけ父親が有名人であっても、娘の不安が父親の職業的価値より下に置かれていい理由にはならない。
どれだけ家庭に事情があったとしても、家族の中にいる人間は、家族という牢獄の囚人ではない。

家族とは、個人と個人の関係である。

父親という役割。
娘という役割。
母という役割。
妻という役割。
夫という役割。

日本社会は、この「役割」をあまりにも愛しすぎた。
役割の衣装を着せた瞬間、そこにいる生身の人間を見なくなる。
父親なら立てろ。
娘なら我慢しろ。
家族なら許せ。
内側のことは外に漏らすな。

だが、そんなものは美徳ではない。
それは、ただの沈黙の強制だ。

AIは世間を読まなかった。
空気を読まなかった。

そして今回、本当に面白く、そして恐ろしいのは、そこにChatGPTが登場したことだ。

AIは世間を読まなかった。
空気を読まなかった。
父親のメンツを忖度しなかった。
プロ野球界の事情を計算しなかった。
「監督なのに大変ですね」と言わなかった。
「家族なんだから話し合ってみましょう」と無責任な美談に逃げなかった。

ただ、危険を感じているかもしれない人間に対して、外部の相談窓口を示した。

それは、人間よりも冷たかったのではない。
むしろ、人間社会よりもはるかにまともだったのだ。

だから、世間はAIに怒っている。

ChatGPTが間違ったから怒っているのではない。
ChatGPTがあまりにも空気を読まなかったから怒っているのだ。
日本社会が百年かけて守ってきた「家の中のことは家の中で」という呪いを、AIが一秒で踏み越えてしまったから怒っているのだ。

「お父さんの立場も考えましょう」ではなく、
「怖いなら相談しましょう」と言った。

それが、そんなに許せないのか。

そうなのだ。許せないのだ。
この国の世間様にとっては、個人が外部に助けを求めることそのものが反乱だからだ。
娘が父親の物語から離脱することが許せない。
家庭の中の沈黙が破られることが許せない。
人間関係が、家父長制の芝居ではなく、個人と個人のリアルな関係として露出することが許せない。

だから長女を叩く。
だからAIを叩く。
だから「冷静に考えろ」と言いながら、最も冷静だった相談の回路を罵倒する。

今回の長女バッシングは、単なるネットの炎上ではない。
これは、日本社会の古いOSがエラーを起こしている音だ。

父権。
家族主義。
有名人への同情。
女への不信。
娘への支配。
そして、世間様という名の見えない村八分システム。

その全部が、ChatGPTという空気を読まない窓口の前で、いっせいに発火した。

AIが怖いのではない。
AIによって、自分たちの古さが可視化されることが怖いのだ。

AIは言った。相談していい。日本の世間様は言った。相談するな。

「家庭のことを外に出すな」
「父親を立てろ」
「娘なら我慢しろ」
「大ごとにするな」

そうやって何十年も何百年も、無数の声を畳の下に押し込んできた国に、AIが言ってしまった。

相談していいです。

たったそれだけのことが、この国では革命になってしまう。

どれだけAIだDXだ未来だと言っても、最後の最後で出てくるのは、
「家の恥を外に出すな」
「父親がかわいそう」
「娘が悪い」
という、昭和どころか村社会の亡霊なのだ。

そしてその亡霊に対して、今回もっとも静かに、もっとも冷静に、もっとも現代的にNOを突きつけたのが、人間ではなくAIだった。

それがこの事件の、いちばん皮肉で、いちばん絶望的で、いちばん未来的なところだ。

AIは言った。
相談していい。

日本の世間様は言った。
相談するな。

この二つの声のどちらを未来と呼ぶのか。
もう答えは出ている。

Posted by nolongerhuman