国産AIの唯一の勝ち筋は「お笑い特化型」AIの開発しかない!!!
ある意味「高市内閣版のCOOL JAPAN」ともいえるIP360関連の採択事業も続々と決定していて
あっ!ちなみに上に張った動画はオフィシャルの支援公募内容説明動画です・・・・・・・
まぁこれを「またクールジャパンの二の舞だよ」と揶揄する声も大きいですが
いや!!!このエンパソゲン社会提言の記事でも書いていますが
エンタメなんて数撃たないと意味ないしどんどんやってほしい派なんですが
ただいわゆる新しい骨太の方針におけるAI投資の方向性と絡めた時、
そして多くの論者の方々が口々に
AIそのものではなく今現在も世界的シェアトップのデータセンター建設用テックに特化すべき
とおっしゃっておられるのにちょっと疑問があって
実はだーーーーーーーーーーーーーーーれも言ってませんが
実は国産AIの「勝ち筋」があるとするならはそれは「お笑い特化型AI」しかないと思います
目次
「では日本にしか作れないAIは何なのか?」
OpenAIやGoogleやAnthropicと正面から同じ土俵に立って、何兆円ものGPUを積み上げて、
「日本も基盤モデルを作りました!!」とやったところで、それは結局、先頭を走っている奴の背中を必死に追いかけているだけである。
もちろん国産LLMは必要だ。
安全保障上も必要だし、日本語という文化圏を守るためにも必要だ。
しかし。
「では日本にしか作れないAIは何なのか?」
と考えた時、僕はけっこう本気で、
「お笑いAI」なんじゃないか
と思っている。
日本にはお笑いという異常に高度に発達した文化がある。
漫才。
コント。
落語。
大喜利。
ひな壇。
フリートーク。
ツッコミ。
ボケ。
天丼。
かぶせ。
ノリツッコミ。
すべり芸。
間。
フリ。
オチ。
回収。
日本人はこれらを毎日テレビで見てきたので、あまりにも当たり前だと思っている。
でもこれ、冷静に考えたらものすごく高度な「知能」なのである。
例えば漫才。
Aがボケる。
Bがツッコむ。
簡単そうに見える。
ところが実際には、
Aが何を言ったのか。
Bがそれをどう解釈したのか。
観客がどこまで理解しているのか。
観客が次に何が起きると思っているのか。
その期待をどう裏切るのか。
その前のボケをいつ回収するのか。
何秒「間」を取るのか。
声量を上げるのか。
視線を外すのか。
身体を前に出すのか。
全部やっている。
つまり漫才師はステージ上でリアルタイムに、
他者の心を推測し、観客の認知状態を推定し、未来予測を行い、その予測を意図的に裏切っている。
何それ。
ほとんどAGI研究じゃないか。
現在のAIは「ジョークを書いてください」と言えばジョークを書ける。
漫才台本だって作れる。
でも、そこに決定的に足りないものがある。
「間」である。
文章として面白いことと、人間を笑わせることは、全然違う。
漫才師なら分かるだろうけれど、同じセリフでも0.5秒違えば笑いが消える。
声のトーンが違えば消える。
相手の顔を見ているか見ていないかで変わる。
観客がまだ前の笑いから戻っていないのに次のボケを入れれば死ぬ。
つまり笑いとは言語モデルだけでは成立しない。
言語+時間+身体+感情+観客理解
で成立している。
ということは逆に言えば、
「本当に人間を笑わせられるAI」を作ることは、
めちゃくちゃ高度なマルチモーダルAIを作ることなのである。
吉本興業と国が本当にやらなければならなかった、そして今再びやるべきこと
そして日本には、その学習資産がある。
M-1だけでも膨大な漫才がある。
吉本の劇場には何十年分もの舞台がある。
テレビ局には何十万時間ものバラエティ番組が眠っている。
NSCでは毎年何千人という芸人がネタを作る。
大喜利。
フリートーク。
コント。
楽屋。
ラジオ。
こんなデータセットを持っている国は、実はそんなにない。
重要なのは、それを動画ファイルとして保管しているだけではダメということだ。
例えば、
「ここがフリ」
「ここで観客が期待した」
「ここがボケ」
「ここで意味が反転した」
「0.8秒の間」
「ここでツッコミ」
「ここで大笑い」
「ここで前半の伏線回収」
というふうに、
笑いを構造化する。
これを数十万、数百万単位で蓄積する。
すると出来上がるのは、
「吉本の動画を学習したAI」ではない。
Humor Foundation Model
である。
吉本が本当に持っている資産は、
100年以上かけて蓄積してきた「人間を笑わせる方法」のデータ
つまり、
笑いの基盤モデル。
ここで吉本興業の話になる。
吉本は長年、自分たちの資産を「芸人」「劇場」「テレビ番組」「配信コンテンツ」だと考えてきた。
そして現在も継続して海外に自社のコンテンツを売ろうとしている
海外に芸人を進出させようと試みている
もちろんそれも正しい。
しかしAI時代になると、見え方が変わる。
吉本が本当に持っている資産は、
100年以上かけて蓄積してきた「人間を笑わせる方法」のデータ
なのではないか。
そしてここで、かつてのクールジャパン政策を思い出す。
吉本はクールジャパン政策の中でも、かなり大きな役割を期待されていた。
海外に日本コンテンツを届ける。
アジアに展開する。
プラットフォームを作る。
巨額の資金も投入された。
しかし結果として、その多くは期待したほどの成果を出せなかった。
というか完全な失敗です
しかしAI時代は違う。
作るべきなのは、
箱ではない。知能だ。
ここが決定的に違う。
クールジャパン1.0が、
「日本文化を海外に輸出する」
だったとする。
次に必要なのは、
「日本文化そのものをAI化する」
ことだ。
アニメをAIにする。
漫画をAIにする。
アイドルをAIにする。
いろいろある。
しかし、その中でも日本が圧倒的な蓄積を持っているのが、
お笑い
なのである。
だから日本が本当にAIで勝ちたいなら、
「アメリカと同じものを日本語で作る」
ではなく、
「アメリカがまだ本気で作っていないものを、日本文化の蓄積から作る」
べきだと思う。
そしてその候補として、
お笑いはものすごく強い。
吉本興業。
松竹芸能。
テレビ局。
放送作家。
芸人。
大学。
AI企業。
国。
全部集めて、
国家レベルのHUMOR DATASETを作る。
そして、
世界で最も笑いを理解するAIを、日本が作る。
これこそクールジャパン2.0じゃないか。
かつて100億円でプラットフォームを作ろうとして失敗したのなら、
次は100億円で、
「日本人が100年間磨いてきた笑いの知能」をモデルにする。
日本のAI戦略。
案外その答えは、
難しい顔をして「基盤モデル」と言っている研究会議ではなく、
NGKの舞台袖に転がっているのかもしれない。














ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません