東京都議選2025 石丸伸二氏の「再生の道」全員落選はNHK党と同じ選挙ハックである
今回の2025年東京都議会選挙に42人の候補者を擁立した
石丸伸二氏の「再生の道」が一人の当選も出すことなく全員落選となったことが話題になっています。
その報道の論調はほぼすべて
これで石丸旋風は終了した。
というものだったりしますが
この結果について代表の石丸氏は一貫して
最初から当選を目指しておらず、今回の目標は全く新しい理念と経験をもった政治家候補を擁立すること、都民にお披露目することが目標だった
と繰り返していることも、今回の選挙戦の総括を訊ねる記者たちとの間でハレーションを起こしています
しかしながら今回「再生の道」そして石丸伸二氏が都議選で行ったことは
シンプルに来月の参議院選対策PR戦略であり
はっきりいってNHK党的
「選挙ハック」
なのではないでしょうか?
目次
■ 石丸氏の「再生の道」は参院選に向けた“選挙ハック”なのか?
① 表向きの発言:「当落は関係ない」というロジック
石丸伸二氏は「これまでにない新しいタイプの政治家候補を擁立すること」が目的だと言っていますが、
これは典型的な**「選挙結果が悪かったときのスピンコントロール」とも解釈できます。
実際、全員落選という事実は「組織力が弱い」「支持が広がっていない」という明確なシグナルです。
にもかかわらず、それを「当落ではない価値の創出」と捉えるのは理念的には立派でも、実務的には限界のあるポジショントーク**です。
② 実際には参院選への布石では?
都議選という注目度が高く、メディアに露出しやすい舞台で「再生の道」という名前と石丸氏の顔を何度も刷り込む。
各候補者のSNSや街頭演説でも「石丸氏の理念」を強く打ち出しており、実質的には石丸個人の知名度と理念を全国に拡散する場だったと見える。
特に、都議選には全国政党の公認がなくても出馬しやすいため、「擬似的な政党イメージのローンチ」として活用した可能性が高いです。
一番上に張ったRehacqの配信でも落選した候補者たちが口々に今回の理念である「二元代表制の本来の役割」が全く都民に刺さらなかったと証言していて、このことからも今回の都議選には全く別の目的が石丸氏にはあったと考察できます。つまり最初から東京都議選の候補の方々に関しては今回は参議院選のための捨て駒だということなんですが、コレ、候補者の方々了承の上での党としての戦略だったのか、それとも石丸氏だけの独断なのか?答えはもちろん・・・・・
(NHK党)N国党との比較:これは同種の“選挙マーケティング”か?
→ 手法は似ている(“落選してもいい”候補を大量擁立して名前を広める)が、
表現と語り口を変えてより“クリーン”に見せている点が石丸氏の巧妙さとも言える。
なぜ“当選も目指しつつ、戦略的宣伝もやる”という二兎を追う選挙戦にしなかったのか?
① 組織力・資金力の限界:実務的に“二兎”は無理だった
都議選は地域密着・地上戦が命の選挙。ドブ板選挙(地元密着型)がないと当選は難しい。
石丸氏が抱える再生の道は全国規模の政党ではなく、地盤も後援会もゼロに近い。
→ ゆえに「本気で勝ちに行く」候補を育てる時間もマンパワーもなかった可能性が高い。
要するに「戦って勝つリソース」が足りなかった。勝てないなら勝とうとしない方が戦略的にベターであると
石丸氏は判断したのです
② “勝たないことで勝つ”というプロパガンダ型ブランディング
「勝ちを目指すが負けた」では失敗感が残る。
一方「最初から勝ちを目指していない」と言えば、“先進的ビジョン”を貫いた姿勢として美化できる
特に石丸氏は個人ブランド=理念先行・知的クリーン路線。
→ 当選のために選挙運動に血道をあげる姿は、このブランドと矛盾する。
今回の都議選で「再生の道」が政党イメージとして定着すれば、来月の参院選において政党要件の満たしやすさ・比例票獲得に直結する。
“勝ちに行く”と失敗したときに本番(参院選)に傷が残る。
→ だからこそ「予告編としての選挙」に徹した方が合理的だった。
石丸氏は「勝てない現実」を冷静に見て、勝ち負けを捨てて“話題・理念の拡散”に集中した。
これはある意味、ポスト現実主義的な選挙戦略であり、リアルな政治権力より“言論権力”の構築に重きを置いたとも言える。
つまり――
当選を目指さなかったのではなく、「今ここで当選を目指すと理念もブランドも崩れる」から意図的に捨てた、
そして参議院選に向けて石丸信者の方々の信仰心に火をつけようとしたのです
石丸信者はさらに信仰を強め参議院選へ
これまで何度も今の政治とはどれだけ構造的宗教性の強度を高めていけるのかにある
ということを書いてきましたが
石丸氏の「再生の道」もまたNHK党的選挙ハックを用いて、その宗教性を担保していくという戦略をとっています
ただなぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この記事にも書きましたが
そーーーーいうダサいことを東京でやらないでぇーーーーと切に願うのでした・・・・
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