株主資本主義をデトックスせよ! トランプ大統領が仕掛ける革命的「実体経済戦争」?!
トランプ×革命??????
なんていうと思いっきりQアノン的だったり
トランプを「悪の枢軸」的にカウンターするリベラル的世界観的による揶揄だったりするかもですが
これまでに日本語ではなかなか書かれない今のアメリカのPOLITICOの「POP」性について
書いてきて
ポップカルチャー史的観点から見て、こーーーーーーーーーーーーーーーーーーーれは凄い!!!!
っていうのが先日トランプ大統領が言った「経済デトックス」(DETOX PERIOD)っていう宣言なんです
僕みたいな政治・POLITICOに精通してなくて
単にトランプ政権的なものが
明らかに今の世界の在り様を変えようとしている
その「欲望の強度」=「POPNESS」
という観点から見ていると
この「関税」を用いた「アメリカ経済のデトックス」っていうナラティブは
途轍もなく、はっきり言って「革命的」といってもいいくらいの爆弾であり
ポップ革命なんですよ!!!
なぜならそれは
この50年近くの資本主義体制のコアだった
「株主資本主義」
に死刑宣告をして
「ステークホルダー型資本主義」
へ強引に持っていこうとする
マジで???? そんなアナーキーな革命をトランプ親分やつちゃうわけ?!???!
つていう正に
ポップであることの全てが凝縮されるような凄いことが起こってるんだと思います
株主資本主義の終わりとは?
僕がこの5年間ぐらいで
ななななななななんだこの途轍もなく凄い本は?!?!と思ったのが
スズキトモ氏による「新しい資本主義のアカウンティング」なんですが
もーーー詳細はこの本を読んで下さいなんですが、無理くり纏めると
「もう株主の利益を第一義とした、この40年間の資本主義のカタチは終わりです」
そして、ここが最重要なんですが
「この40年間の株式市場主義は間違っていたのではないか??株主に重きをおくのではなく資本主義が享受する利益は全てのステークホルダーに分け与えられるべきだ」
というカウンターなんですね
株式市場VS実体経済
トランプという人はトランプ1.0の頃から
株式市場については自らの見解をわけわからんくらいコロコロ変えてきた人物です
トランプ氏の若いころ(実業家時代)からの発言や行動を振り返ると、彼は一貫して「実体経済(不動産・ビジネスの成長・雇用)」を重視し、株式市場自体にはそれほど関心を持っていなかったと考えられます。以下、いくつかのポイントで見ていきます。
1. 若い頃のビジネス戦略:不動産へのこだわり
トランプ氏は1970年代から不動産開発を中心に事業を拡大し、株式市場ではなく、土地・建物といった「実物資産」に強い関心を持っていました。
彼の父親(フレッド・トランプ)も不動産業を営んでおり、**「実体のあるビジネスこそ価値がある」**という考えが家庭環境からも影響を受けた可能性があります。
2. 株式市場には投機的な視点
1980年代~90年代にかけて、トランプ氏は自社の経営資金を調達するために、カジノ運営会社「トランプ・エンターテインメント・リゾーツ」を株式市場に上場させました。
しかし、この会社は数回の破産を繰り返し、結果的に投資家にとっては不安定な銘柄でした。
つまり、株式市場を「長期的な投資対象」ではなく、「資金調達の手段」として利用していたと考えられます。
3. 株式市場よりもブランドビジネスに興味
2000年代に入ると、不動産ビジネスよりも「ブランドビジネス」にシフトし、テレビ番組『アプレンティス』で名声を高めました。
彼の関心は**「トランプ」ブランドを高く売ること**にあり、株式市場の長期的な健全性にはほとんど注意を払っていませんでした。
4. 政治家になっても株式市場への関心は変わらず
大統領就任後も、株価の上昇を「自分の功績」として語ることは多かったものの、金融市場の構造的な健全性や長期的な成長にはほとんど言及しませんでした。
逆に、FRBの利上げや貿易戦争による市場の混乱を軽視する発言が目立ちました。
でも、これって、ぶっちゃけていえば、ずーーーーっとトランプは
「株式市場なんてショボい"DEAL"には興味がない」
っていう宣言なわけでドナルドトランプという人間のコアにあるのは
自らの出自に則した、そして自らが関わって来た
「実体経済」
にしか興味がない男なんです
つまりトランプ政権が高らかに謳いあげている「関税戦争」とはもう完全に、完璧に
これまでの40年間、アメリカの経済の源泉、そして世界中の「富」の源泉だった
株式市場
なんてどーーーでもいいんじゃないの?っていう
批判覚悟で言いますけどはっきり言ってSEX PISTOLSの「GOD SAVE THE QUEEN」ぐらいの
破壊的ポップネスに準拠したことを言っていると思います
実体経済とステークホルダー、トランプの本気度とは?
トランプ大統領の政策により米国株式市場が急落している現状は、これまでの株主資本主義社会からの大きな転換を示唆している可能性があります。
トランプ大統領は、米国経済を消費主導型から製造業中心の構造へと転換することを目指し、大規模な関税の導入や政府支出の削減などの政策を推進しています。 これらの政策は、市場の不安定性や経済減速への懸念を引き起こし、株式市場の急落を招いています。
ft.com
さらに、トランプ大統領の関税政策により、米国と主要貿易相手国との間で貿易摩擦が激化し、景気後退への不安が高まっています。 これらの状況は、企業の利益や株主への還元を最優先とする「株主第一主義」の限界を浮き彫りにし、企業が従業員や地域社会などの多様なステークホルダーへの責任を重視する「ステークホルダー資本主義」への転換を促す動きとも関連しています。
このように、現在の株式市場の変動は、従来の株主資本主義からステークホルダー資本主義への移行という大きな社会経済的変革の一端を示していると考えられます。
果たしてドナルドトランプという人間をどこまで「信用」できるのか??
彼の人格性を含めて、それはこれまでの右派&左派から常に疑問視されてきたことでした。
そして上記記事でも言及しているように
トランプ大統領のコア的な「欲望」とはディールの過剰性であり
これは世界中で誰も言及していないのが不思議ですが
ドナルドトランプの2025年、最も自らの欲望を刺激する「ディール」とは
「株式資本主義VS実体経済」
どっちにBETすべきか???
この一点がトランプ大統領を突き動かしているんですよ。
トランプの1970年代とポップミュージックの1970年代
僕はずーーーーーーっとこの10年くらい最も優れたポツプミュージックそして映画を含めた
あらゆるジャンルにおいて
「1970年代的なコアをどう取り戻すのか?」
が最も切実な命題となっていると書いてきました。
トランプ大統領の自我を形成したのはもちろん1970年代であり
現在のトランプ政権のほぼ全ての政策のコアにあるのは
この50年間の「株主資本主義」社会における規範としてはアウトなものかもですが
1970年代には「アリ」だったものです
そのボーダーの意義を改めて問い直す事
図らずも
いまここで鳴る「ポツプミュージック」とは何か?という命題と
あまりにも、あまりにもシンクロしているのがトランプのムーブであって
「株主資本主義」から「ステークホルダー資本主義」へ
その道程を完全に先どっているのが・・・・・ほんとーーーに凄いっす
多くのポップスターと同じようにもしかしたらトランプは明日にも
全く反対の事をいうかもしれない。
でも僕等はそれを肯定する
何故なら、
永遠と一瞬とは同じものである
という
「究極の刹那のテーゼ」
の上に成り立っているのが「POP」であるからです
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