今週の最新洋楽POP ANTHEM情報ーー!!

最新洋楽新譜情報

日本一の最新洋楽PLAYLISTを擁するターボ向後による

「POP中毒者の皆様に捧げる最新極上洋楽POP ANTHEMS」

2025年5月第1週の最新洋楽曲を今週も一気にご紹介させていただきます!

Greg Freeman – Point and Shoot

今US INDIEでは新たな「カントリーロック」ブームがあったりしますが
うわーーーーー2022年の1stよりメチャクチャ進化してるッッッ!!
8月にリリースになるニューアルバム「BURNOVER」からの新曲

ジャケもいいです!!

内省のピントが合いすぎて、もはや情景そのものが血を流している──Greg Freemanの「Point and Shoot」は、ただのローファイ・フォーク・トラックなんかじゃない。それはメンタルの監視カメラがスナイパーライフルと化した瞬間の記録だ。

冒頭のコード進行は静かに撃鉄を起こすように鳴る。そしてリリックは迷いのない手つきで「自意識の引き金」を引く。

“I just point and shoot / Don’t ask me what I’m aiming for”

ここで歌っているのは「自己責任時代のスナップショット」。
現代という**"撮られる"ことが生の証明になってしまった社会**において、「何のために狙うのか?」という問いすら意味を持たない無音の恐怖。これは「撃つ」ことよりも「撃たずに済ませる術」を失った世代の叫びだ。

この曲の世界では、
「心の奥を覗こう」とするカメラは、
実はすでに自分を狙う銃口でもあったことに気づく。
しかもシャッターを切るたびに、
魂のどこかが"欠けていく"。

Greg Freemanはここで、自分という人物のプロファイルを暴露してるんじゃない。
「この時代に“生きていた”という証拠を提出している」。
それも、記憶の裏側に張り付いた曖昧で美しくて少しだけ血のにじんだ証拠を。

Point and Shoot"とはつまり、「自分を撃ち抜くためのラブソング」である。

8485 G.I.R.L

(ショート動画しかないのでリンクしました)

“G.I.R.L"というタイトル。無邪気で、キュートで、アイドル的でありながら、同時に軍事記号のような不穏さがある。「Girl」ではない。「G.I.R.L」だ。
それはつまり:

🎀 Genetically-Inflected Romantic Logic
🧪 Ghost-Inspired Reality Loop
🧠 Grief In Resonant Language

──少女とは構造であり、戦場であり、アルゴリズムであるという宣言

ビートは軽快、でもどこか壊れかけたミュージックボックスみたいな危うさがある。808の跳ね方が可愛いのに、怖い。
Y2K後のロマンスの亡霊が、データ化された「女の子像」に取り憑いてるみたいなんだ。

8485のボーカルは、感情の表層だけを精密にトレースしたAIの声のようでありながら、
突然、実在の傷を垣間見せる。

たとえばこのライン:

“I’m just a G.I.R.L / in your head / like a glitch in your game”

これ、単なる恋の歌じゃない。
「女の子であること」が社会のシステムをハッキングしてしまうコードそのものである
ポスト・ラブソング

Post-Gender, Post-Genre, Post-Everything
「女の子であること」が自己表現でも、アイデンティティでもなく、“演算結果”として出力されている世界。
8485はその中で、「GIRL」という単語の構文すら再構成し直している。

ここでの"ロマンス"は、愛じゃない。
“仕様書の更新"であり、パッチであり、あるいはクラッシュの予兆だ。

Raissa – MANZANA

毎回リリースの度にご紹介してるRaissa新曲!今回も最高

Ida Will You Find Me (Numero Group Reissue)

SADCOREやemoといった文脈を突き抜けたロック史上の傑作アルバム
2000年リリース Idaの「Will You Find Me」をNumero様が超絶リイッシュー(号泣)
・89曲のアウトテイク!!
・4trデモ!!!!
・LPは4枚組&CDは5枚組・・・・・・・・

僕は特にこのアルバムの「SHOTGUN」をメチャクチャ作品で引用してきていて
注文してしまいました!!!!!!

Bktherula – DELILAH

旧約聖書における「デリラ」は、サムソンの力の源である髪を切り落とした裏切りの女。

でもBktherulaの**"DELILAH"**は逆だ。
彼女自身がサムソンであり、自らの髪を刈り落としにいくラブソング。

愛してるからこそ壊してほしい。
壊されることで、自分の"存在"を確かめたい。
この曲の深部にあるのは、そんなポスト・ロマンティックな依存の詩学だ。

この曲はポップソングの構造をなぞっているようでいて、途中で構造自体を破壊していく。
サビもブリッジもない。あるのは一方向にひたすら落ちていく感情のスローモーション。

これは“愛の歌”じゃない。
「愛という概念を通して自分を呪詛する儀式」。
恋人の名前を叫ぶごとに、自分の価値がゼロへと削れていくそのダウンワードスパイラルについての唄だ

Sonic Reducer – NEEDLES

まっっっっったくNO INFOのバンドでパロディBANDなのかと思ったぐらいだけど
YOUTUBEチャンネルの一年前の曲とこの曲では明らかに鳴らす音のフォーカスが定まってきてて
もしかしたらもしかしてしまうかも!?!?!!

Maroon 5 – Priceless ft. LISA

僕にとってはMaroon 5は「SUGER」で

こーいうエロAORをずーーーっとやってくれてるんだろうと思ったら
最近の曲は激渋路線になってるの初めて知りました・・・・・・
なのでこの曲はよーやくのBACK IN FORMというか
2017年のゲストFEATUREING三昧アルバム「Red Pill Blues」路線の曲っていうことになるわけですが
完全にLISA様にもってかれちゃってる・・・・・・

うーーーーーんPOPの神様は残酷だ、と。

Mei Semones – Animaru

あーーーーーーーーーーーこここれって完全に「発明」じゃないですか?!??!!
6月にリリースされる彼女のデビューアルバムのタイトル曲

ボサノヴァの優雅なコード進行に身を預けながら、
彼女は突然こう歌う:

「わたしはアニマル、わたしは生きて、食べる」

この瞬間、言語が意味を失い、身体が真実を語り始める。
「GIRL」でも「WOMAN」でもない。「ANIMARU(アニマル)」だ。

💡**“ポップスにおける二言語歌詞の使用は、もはやギミックではない。”**
“それは二つの文化の臓器を持った新しい生命体──“Animaru”──の咆哮だ。”

neil young and the chrome hearts – Lets Roll Again

既に解禁されてる「BIG CHANGE」もですが

「政治の季節」になると俄然キレキレになるニールヤング御大の来月リリースのニューアルバム
「Talkin’ To the Trees」からの新曲

電気のドレスを纏った亡国のアメリカが、まだ“未来”と呼ばれる亡霊を追っている。
「Let’s Roll Again」はそんな腐敗した希望の残骸に、ブルースの火花と皮肉の火炎瓶を投げつけるニール・ヤングの**“最後の叫び”**である。

「もう一度行こう」と歌うその声は、決して前向きじゃない。
それは**「また同じことをやるのか?」という、うんざりしきった嘲笑のメタファー**だ。

🚗「子どもたちを守れ?ならば電気自動車を作れ!」と叫ぶその声は、祈りか?呪詛か?
曲の冒頭、彼は歌う。

“Protect our children / Build electric cars / Like China / They’re way ahead—That’s hard to swallow!”

この一節はすでに世界の終わりを迎えた工場跡で響く、“逆転不能の正論”だ。
中国と競争してる場合か? いや、その競争の幻想こそがアメリカン・ファシズムの本質なのだ。とヤングは唄う

“If you’re a fascist, then get a Tesla”
“If it’s electric, it doesn’t matter”

これは単なるイーロン・マスク批判ではない。**「見た目が革新でも中身が独裁なら、それは新しいナチズムだ」**という、
アメリカの自己陶酔への断罪だ。

MVの“Heil Tesla”のカット。あれは現代リベラルの終末預言だ。
あなたは見たか?電気で走る未来のクルマが、あなたの「思考」まで自動運転していることに?

ちなみにニールヤング先生はカーマニアとしても有名で一億円をかけて59年型の古いリンカーンをEV車に魔改造しています・・・

2024年は486曲を紹介しました今週ご紹介した楽曲をプラスして現時点で142曲を網羅した
日本最大の2025年最新洋楽リリース楽曲による洋楽PLAYLISTはコチラです!!!

Posted by nolongerhuman