望月衣塑子女史の「ブレない人」をポップカルチャーの視点から完全書評・レビュー!!
敬愛する東京新聞の望月衣塑子先生の"バイオグラフィー本"「ブレない人」が発売になりました!!
早速購入して拝読させていただきましたのでポップカルチャー側の人間としての書評レビューをさせていただきまっす。
ブレない人の文体の謎とは?
このブレない人で驚くのは全編にわたったその「文体」です。
というか、もちろん優れた新聞記者であればあるほど、そんなのはない方がいいわけだけど
全くもって「文体」がない・・・・・・・
本の構成上、望月記者に聞き取りをした内容を別の方が書いたのかもしれませんがとにかく全編いわゆる「紋切型」
望月記者が受けたセクハラの話。
菅官房長官に睨まれた会見の記録。
官僚とのせめぎ合い、上司からの圧力。
そのすべてが……
「紋切型」で書かれている!!!!
「怒りの文章例1」みたいな既製フォーマットで処理されていて逆にかなり異様なんですよね
でもこの「ド」がつくくらいの紋切型テキストのオンパレードを呼んでいく内に
ハタ!!と気づいてしまいました・・・・・・・
なぜなら、それこそが――
望月衣塑子記者の“本質”=紋切型DNAの持ち主!!!の証明なんだ、と。
少女漫画ヒロイン構造でできた「大人の記者」!!
紋切型って言い換えると「基本に忠実」っていうことですが
普通はそーいう人は「面白くない」
ところがその"基本に忠実"がドがつくほど超ーーーーーーーーーーー基本に忠実だったら??
そこに生まれるのは「主人公・ヒロイン」です
この「ブレない人」で望月記者が小学生時代にバイブルのように愛読し
後に自由奔放な演劇人だった母親の影響も受けて女優をめざすことになるきっかけの漫画として
「ガラスの仮面」
があげられています。
で! 多くの方々が指摘しているようにこの「花の24年組」と呼ばれる1970年代の少女漫画レジェンドの一人である
美内すずえ先生による奇跡の作品「ガラスの仮面」を決定づけているのは、その完璧なまでの
ご都合主義と究極の門切り型のドラマ性です。
でもご都合主義と紋切型の物語が許されてしまうのは主人公の北島マヤが完璧な主人公・ヒロイン
基本的な紋切型の物語に超ーーーーーーーーーーーーーー忠実なおんなのこだからです。
この「ブレない人」の異様な文体は
基本に忠実。言い換えれば——
“王道”に全振りしたヒロイン構造体が文体化したものであり
望月記者はいまだに少女の頃の北島マヤのまま、主人公の物語を生きているという証明なんです
女性アーティストを含めた女性の表現者がポップになるとはイコール自らの少女マンガ性を開放させることであるというのはこの記事でTAYLOR SWIFTを題材に詳細を書いています
でももう少しDIGすると現在の望月女史の在り様は極めて花の24年組的な少女漫画ヒロイン像だけど、その24年組に決定的な影響を与えた「マンガ神」手塚治虫先生による「三つ目がとおる」の"ショートカット"ヒロイン「和登さん」が最も近いのでは????
全てが「一大事」望月記者の少女漫画的ヒロイン構造
これは望月記者推しの方々には怒られてしまいまうの確定ですが
僕自身は望月先生のお話になる内容とかに特段「凄い!!!!」とおもったことは一度もなく(ほんとーーーにスイマセン・・・・)
なのに望月先生を敬愛する部分とは、
「全てが一大事!!!!!!!!」な
その少女漫画のヒロイン性にあります。
「ガラスの仮面」を愛読していた少女は、大人になってもその“情熱テンプレート”を手放さなかった。
彼女の周りで起こることはすべてを日本を揺るがす「一大事」!!!であり
会見は舞台!政治はドラマ!ジャニーズは悪魔!!!!
望月衣塑子というヒロインは、ニュースを追っているのではなく
“感情の大義”にひたすら忠実。
そこに「報道のリアル」を超えた「少女漫画的正義」が確実に存在する
そのヒロイン体質、いいかえるとそれは「アイドル」であることの絶対条件でもあるわけですが
そこの部分がメチャクチャ面白いんですね
この週刊文春サンの記事も読みましたーー!! これでも明らかになったのはこうした少女漫画的ヒロイン力を望月先生がキープできるのは、あの米騒動の時にあまりお米の値段がピンときてない感じからも伝わってましたが、4憶のタワマン生活ぐらいの"非日常"を彼女のまわりの人々が作ってくれているからなんだなと再確認できました
グラビアカメラマンとして絶対に許せない部分?!??!
ただ!!!この「ブレない人」にグラビアカメラマンとして
どーーーーーーーーーーしても許せないのは
あれだけあおっていた冒頭の「グラビア」の出来がほんとーーーーーーーーーーに「酷い」です(号泣)
それは肌露出をしろとかそーいうことではなく
「グラビア」の本質とは
そのおんなのこの社会性ではなく「ホントウ」を見せること
なんです。
だから自らの「性のホントウ」に無自覚なおんなのこなら、それを覚醒させるような撮影をするし
どんな手段を使ってもそのおんなのこのホントウを、
そのおんなのこの一瞬と永遠を同時に焼き付ける
というのがグラビアの仕事です。
ですから上記でレビューしてきたように望月先生の「ホントウ」とはそのヒロイン性にあるわけだから
そうしたグラビアを撮らなくてはならない。
それがお茶を濁したような「社会性の権化」みたいなダメダメスチールしかないのはNGだと思いましたッッッッッ!!!














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