なぜ「SERIOUS」はSnow Man史上最高傑作ポップアンセムになったのか? 完全考察・レビュー
これまでに本当に素晴らしかったラウールのソロ曲レビューや
本当に多くの方々に愛していただいている彼らのMVのAIREMIX等で
Snow Man関連コンテンツはエントリーさせていただきましたが
実は! これまでSnowMan本体の考察・レビューはしていませんでした。
とととととととところが!!!!!
7/23にリリースとなった12thシングル「SERIOUS」が
ポップミュージックとしても本当に優れていて
誤解を恐れず言えばSnow Manのリリース楽曲史上最高傑作!!だと思い
日本で唯一となるであろう「SERIOUS」の、そしてこの曲の本質が実は
Snow Manの本質
とも繋がるのでSnow Manという2025年日本において最も優れたポップスターについても考察レビューさせてください
目次
1970-1980-1990-Y2Kを繋ぐ途轍もない「編集力」を備えた「SERIOUS」
このエントリー記事に詳細を書いてますが
ポップミュージックの強度とはその「編集力」の高さのことであり
過去と現在を繋ぐことで未来を演出する魔法の事です。
もちろんこれまでもSnow Manはメンバー自身のキャラクターの多様性や
プロジェクト毎のテーマ設定によって多彩な楽曲をリリースしてました。
しかし一曲という楽曲単位において「SERIOUS」に詰め込まれ緻密に「編集」された
ポップミュージック史的情報量は完全にこれまでの楽曲を凌駕しています。
既に報道されているようにこの「SERIOUS」は渡辺翔太主演のホラー映画の
主題歌というテーマ設定を「ネタ」として
ホラー×ポップミュージック
の金字塔としてのマイケルジャクソン楽曲のオマージュに満ち溢れているわけですが
ただ!! マイケルジャクソンが彼を世界一のポップスターへと押し上げた伝説の「ビリージーン」を皮切りになぜ自らのポップネスのコアにホラー=恐怖を内蔵してしまったのか?はポップミュージック史における闇歴史の一つなのですが・・・
そうした1970年代-80年代へのリファレンスだけじゃなくこの「SERIOUS」の
イントロ・アウトロ・Aメロのトラックは明らかにThe Chemical Brothers – Block Rockin’ Beatsだし
サビの唄メロや上物はMJ印ですが、狂ったようにうねりまくるベースラインは
Y2K以降のKPOPにおけるSMエンターテインメント楽曲へのリファレンスとなっているなど
ここまで時代を跨いであらゆるポップミュージックを参照している楽曲はこれまでのSnow Manにはありませんでした。
ここにこの「SERIOUS」がSnow Manという表現者・ポップスターにとってどんな意味を持ってくるのか?
なぜ今回Snow Manは「SERIOUS」という正に"シリアス"なPOP ANTHEMを鳴らさなくてはならなかったのか?
という重大なテーマ設定があると思っています。
マイケルジャクソン的なるものとジャニーズ的なるものの相克と呪縛
僕が今回「SERIOUS」を聴いて本当に驚いたのは
マイケルジャクソンというテーマを旧ジャニーズ事務所アイドルが2025年にアップデートする事のポップ史的重大な意味です。
いうまでもなくMJは「KING OF POP」ポップミュージック史における最も偉大なポップスターですが
と同時に自らの孤独と性欲に引き裂かれたプレデターでもありました
そしてまたいうまでもなくジャニー喜多川氏の日本のポップミュージック史における功績は「奇跡」としかいいようのないものですが
と同時に氏もまた自らの孤独と性欲に引き裂かれたモンスターでした
ホラー要素の入ったポップミュージックといえばもちろんパッと浮かぶのはMJなんですが
しかしあまりにもあまりにもマイケルジャクソンとジャニーズというポップ史における
「同じ十字架」
を背負ったモノ同士の2025年における邂逅は途轍もなく重い意味をもつコンテンツです。
でも、ここが最重要なところですがSnow Manスタッフはそんな"デンジャラス"なプロジェクトにGO!を出したのです
その意味、この「SERIOUS」が正に鬼気迫るシリアスなポップアンセムとなったのは
明らかにこの曲の"裏テーマ"=この曲が制作された意図は
マイケルジャクソン的なるもの=ジャニー喜多川的なものからSnow Manを開放するために作られたということです
なぜSnow Manは「代表曲」を持てなかったのか?
完全に日本のボーイズアイドルとして頂点に立ったSnow Man
しかし彼らの楽曲ヒストリーを俯瞰した時に奇妙な事に気づきます。それは、
あれ? Snow Manを代表する楽曲って何だろう??
旧ジャニーズアーティストにはどこかのタイミングでそのグループの世界観
そしてメンバー達自身の人生観、そのどちらをも包括する決定的なPOP ANTHEMが誕生します
しかしこれだけ巨大なポップスターになったにもかかわらず
Snow Manには誰もが納得するような代表曲がありませんでした。
それはなぜか?
その答えは
Snow Manは自らのクリエイションにおける"ジャニーズ的なもの"を殺せなかったから
です。
「ブラザービート」と「SERIOUS」の不思議な類似性
一見全く真反対のように思えますが実は「ブラザービート」と「SERIOUS」には
楽曲の世界観上、極めて重要な類似点があります。
それはブラザービートもSERIOUSも
映画の世界観(=物語)を濃密に取り込んだ楽曲であるという点です。
もちろん他にもSnow Manは各メンバーの主演作の主題歌を担当していますが
この記事でも言及されているように
目黒蓮氏のアイデアによって「SERIOUS」の歌詞には映画『#事故物件ゾク 恐い間取り』のテーマとなっている「お化け」
視点からの世界観が導入されています。
これは映画「おそ松さん」視点によって世界観が成立している「ブラザービート」と同じ構造であり
これは非常に興味深いんですが、Snow Man自体の、メンバー自身の世界観から
「離れた」
クリエイションにおいて最も優れた表現を生んできたのがSnow Manというアイドルグループなのです
「SERIOUS」でSnow Manは何を「奪った」のか? 「SERIOUS」が最高傑作となった訳
①Snow Manはまだ代表曲を持っていないと書きました。
②そしてこれまでのSnow ManはSnow Manから「離れた」時、そこから抜け出した時に優れた表現を手に入れてきたと書きました。
この①と②は密接に関係しています。
つまりSnow Manは「十字架」を背負い続けてきたわけです。
僕はNumber_i の「GOAT」を2024年最も優れたJPOP ANTHEMだとレビューしました
彼らは自らの「十字架」をこの曲で木っ端みじんにしなくてはならなかった。壊すことで自由にならなくてはならなかった
しかしSnow Manはその「十字架」と向き合ってしまった・・・・・・・
だから彼らにはこれまで代表曲が生まれなかったし、その「十字架」から一瞬解き放ってくれる「別世界」をそのクリエイションに必要としていました。
でも今回の「SERIOUS」には経済学者のケインズが掲げた「Animal Spirits」
的、僕のようなPOP中毒者には刺さりまくる、優れたPOP MUSICだけが持つ「暴力性」が鳴っています。
それはつまりこの「SERIOUS」でSnow Manは何かを壊そうとしている・・・・・
それはこれまで自らを縛り付けていた「十字架」です。
よくリベラル側の方々を筆頭に政治的な正しさはよくご存じでもポップカルチャーとしての正しさには詳しくない方々が
「まだジャニーズ問題は全く終わっていない!!なぜ現役のメンバーが何も語らないんだ」
と言及されます。
しかしポップカルチャー・ポップミュージックには自らの「正しさ」を、
「十字架」との関係性を表明する全く違う手段があります。
それは楽曲を制作することです。
ポップスターが自らの「十字架」から解放されるにはそのための楽曲を作らなくてはならない。
この「SERIOUS」でSnow ManスタッフがあえてMJしばりを採用し、
それをどう超えるのかという「編集力」に賭けたのは
Snow Manを「十字架」から解放するためです。
その気迫が、その意思が「SERIOUS」には見事にあふれています。
この「SERIOUS」でSnow Manは12作目にして遂に十字架から自らの力によって解放され
本当のSnow Manを奪い返したのです
We’re getting serious
胸が高鳴り
止まらない熱が
忍び込むんだ Your heart
We’re getting serious
もう逃さない
Give me that, give me that, give me that
Tonight 奪うんだ
「SERIOUS」はSnow Manの歴史的転換点となる
そして遂に自分たちの代表曲を手に入れる術を手に入れしまった
とてもとてもとてもシリアスな意味を持つ傑作POP ANTHEMだと思います。
8/2追記。ただ今回、よーーーやく各プラットフォームで配信がスタートしたベストアルバム後初のシングルなのに配信がなくフィジカルリリースだけなことや昨日Youtubeにアップされたカップリングの「JACK IN THE BOX」の"Performance video"がKPOP以降の「コレオグラフィーのみを見せる動画=Performance video」というフォーマットになっていないこと、この記事の冒頭にリンクしたMUSIC AWARD JAPANの記事にも書いたようにMAJへの不参加etc せっかくの傑作のタイミングなのに世界進出に向けての打ち手がそろってないのは残念だなぁと思います
8/28追記!!! 本日SnowManが初めてMcountdownに出演しました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! スゲーーースゲースゲーと思ったら楽曲は「一体全体どーーーーーーゆう流れでこんなゴミみたいなジュリアナ=AVEX曲なん!!!!!!な今後確実にスノの「黒歴史」化する謎すぎる「カリスマックス」での出演でした・・・・一体全体なんなんなんなんなんなんなんなんなん???????コレ・・・・・

















ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません