遂にファンダム以外の「物語」を手に入れたK-POP!! 『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』徹底レビュー!!
おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!こここれは凄い・・・・
遂に今週のBILLBOARDチャートで「GOLDEN」が一位!!!

しかもベスト20内に「Your Idol」「Soda Pop」「How It’s Done」と4曲チャートイン
もう既に「GOLDEN」と「SODAPOP」のAIREMIX MVは作ったんですけど
日本ではぶっちゃけまーーーーーったく盛り上がっていないので全然再生回数回らず・・・・・
しかし1930年代のRKOのフレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースものから
ミュージカル映画の黄金期となった1950年代のMGMもの
そして1970年代に突如として大発生した異形のロックミュージカル群にいたるまで
プレMTV時代のポップミュージック×映像作品も大大大大好きな当アカウントとして
『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』を完全レビュー&考察させてください!!
目次
辺境のミュージカルとしての「ミラベルと魔法だらけの家」と『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』
日本では全くヒットしなかったんですが
海外では「アナと雪の女王」越え!!
主題歌の「We Don’t Talk About Bruno」がビルボードチャートで9週一位
そしてYoutubeの再生回数が6.2億回! というモンスターアンセムを生み出したのが
2021年のディズニーミュージカル「ミラベルと魔法だらけの家」でした
実は『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』が作品の構造上とても似ているのが
この「ミラベルと魔法だらけの家」です
この二作は、
かつて“舞台の外側”にいたはずの文化、
コロンビアの土着のメロディと、韓国の産業型アイドル構造という**ふたつの「周縁」が、
いまや「歌いながら世界を語る中心」**となった瞬間の記録です
💃🕷️ 『ミラベルと魔法だらけの家』──コロンビアの祈りは多声音楽になった!
マジック?家族?家の壁にひびが入る?
いや、そうじゃない。
これは、家族をめぐる南米的トラウマと多世代的愛憎が、ポリリズムと合唱に変換された一大詠唱儀式だ!
「We Don’t Talk About Bruno」は、
誰もが口をつぐむ忌避の名を、全員が声を重ねることで呪術的ポップソングに変換する!
──つまりこれは、「語ることを禁じられた文化」が、「歌うことによって語り直す」ミュージカルの奇跡!
🧨🎤 『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』──アイドル神話を武装化せよ!
これは“カムバック”の物語じゃない。
アイドルという名の少女戦士たちが、悪魔=視線=資本=憧れ=暴力そのものを叩き斬る、ポップバトル神話だ!
ステージは、MVだ。
MVは、魔法陣だ。
魔法陣は、世界を変える設計図だ!!!
劇中ユニットHUNTR/Xの楽曲には、
ラップもメロディもブレイクもサビも、すべての瞬間に**“抗うリズム”**が刻まれている!
K-POPという巨大産業が生んだ完璧な記号たちが、
いまや“歌うことで悪魔を祓う”という終末宗教的ミュージカルへと進化したんだ!!
なぜその時代の優れたポップミュージックはミュージカルを必要とするのか?
上に挙げたような1930年代 50年代 70年代から現在まで
ポップミュージックの歴史では常にその時代におけるPOP MUSICが持つ思想性を
ミュージカルで「結晶化」するという運動が繰り返されてきました
1930s|ジャズの社会叙事詩化
『Porgy and Bess』(1935):黒人コミュニティの現実をジャズ語法でオペラ/ミュージカルに昇華。
バスビー・バークレー系映画(’30s):ジャズのリズムを群舞=幾何学で可視化(ドラマより“身体と編曲”の見せ場)。
要点:ジャズは“娯楽”を越え、社会を語る器としてミュージカルに結晶。
1950s|ポピュラーソングの都市神話化
『West Side Story』(1957):ティーン感情+移民・暴力をダンス=戦争の等式で語る。
『Singin’ in the Rain』(1952)等:ポップの自己言及(映画産業そのもの)を歌で再配置。
要点:恋と街の物語は**ポップの反復(リフレイン)**で最大出力へ。
1970s|ロックの宗教・自己神話化
『Jesus Christ Superstar』(1970):聖史をロックで再演、信仰=熱狂=スター性の等価化。
『Tommy』(The Who/映画1975)、『Rocky Horror Picture Show』(1975):ロックの異端性を儀式化し、観客参加でカルト化。
要点:ロックは自由の神話を舞台儀礼へ変換し、共同体を更新。
ポップ・ロックミュージックは優れていればいるほど物語性から離れて
一行の嘘みたいな真実だけを鳴らします
“君がいない世界は意味がない”
“愛してるって言えなかった”
“この夜が終わらなければいいのに”
たった数分の間に、
コード進行とメロディの裏に、
言葉にできない痛み/恍惚/願い/叫びが流れている。
でも人々は、それをもっと知りたいと思ってしまう。
なぜそんなことを歌うの?
どうしてそんなに悲しいの?
なぜそこまで美しいのに、二度と戻らないの?
そうだ――それは“物語にすらならなかった感情”がポップになってるからだ!!!
ポップは本来、
物語の“外”にいる。
でもその外側から、
あまりにも強く、真実を叫ぶとき、
観客はこう願うようになる:
「…もっと知りたい。その叫びの背景に何があったのか」
「どうしてその一言が、あんなにも刺さるのか」
そのとき、物語は始まる。
ポップという“歌の核”を中心にして、逆算的にドラマが生成される。
登場人物が生まれ、背景が生まれ、対立が生まれ、
すべての出来事が、あの一行のために収束する。
そう、
ミュージカルとは、
ポップという一発の閃光に、
時間と空間と身体を与えて、
永遠に焼き付けるための“最大帯域の物語装置”なんです
ステージとスピーカー、ヘッドフォン、そしてモニターから飛び出して
セカイと繋がる物語を語ろうとする時、ポップミュージックは必然的に
ミュージカルへとメタモルフォーゼをはじめるのです
『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』の画期性。遂にK-POPは「ファンダム」以外の物語を語り始めた!!
『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』が意味するもの――
それは、これまでK-POPがずっと**“ファンダムの物語のために音楽を提供する存在”**であったのに対し、
ついに “自らが語る側=物語の主体”になったという文化的転換です
🎤 これまでのK-POP=ファンダムが書く物語
カムバ(カムバック) → 推しの成長を“我々”が記録
コンセプト → 世界観はあるが、それはMV単位の“舞台装置”
物語性 → ファンダムがSNSで綴り、解釈する二次創作的世界
メタ構造 → K-POPのキャラは「語られる存在」であって、「語る存在」ではなかった
たとえば、
BTSは「ARMYとの物語」、
BLACKPINKは「クールな女神像」として、
その物語はいつも “観客側に属していた”。
🕷️ 『KPOPデーモン・ハンターズ』=自らが神話になる転換点
この作品で描かれるのは、
悪魔を狩るアイドルたちが、自らの物語を歌いながら語り、闘い、生き抜いていく姿。
つまり、K-POPは初めて、ファンダムに代わって“物語の語り部”になった。
そしてそれはただの物語じゃない。
産業構造、資本主義、女性性、労働、憧れ、暴力、視線といった、
今まで“メタで語られすぎてきたK-POP”の内側からの語り直しの物語
KPOP大学はずーーーーーーーーーーーーーーーーーーっとファンダムという一本足の物語だけだと
いつかKPOPは破城してしまう!!と書いてきました
『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』の誕生はK-POPがこれまでの
ファンダムによる推し活物語から過去の偉大なポップミュージックと同列で
自分の“言えない真実”を歌で語る必要に迫られたとき、
その物語を運ぶためにミュージカルという“最大帯域の器”へ至るという次元に到達したことを宣言したものであり
主人公のミラが「どうしても言えない真実」から解放されるという
この作品のメインテーマは、そっくりそのままK-POPはここから先
何を歌ってもいいんだというK-POP自体の未来についての宣言でもあります
遂に兵役明けのカムバを控えたBTSのJUNGKOOKの涙は
そんな新しいK-POPの(そしてBTSの)自由を宣言することへの共感の涙だと思います。
ポップカルチャー史的にもう一つ特筆すべきはこれまでも「ストレンジャーシングス」で使われた過去曲がバズるといったことはありましたがこの「GOLDEN」はNETFLIX発信による初めてのヒット曲というのも大きいです。ゲームプラットフォームとしてのネトフリはいまいち方向性が迷走してますが、今後ポップミュージックのプラットフォームとしてNetflixが機能していく可能性にはとても期待しています
7/27追記 急遽Sing Along verとして劇場公開されたためKpop Demon Huntersが先週末の興行収入ランキングで一位に!! さらにNETFLIXでこれまでに配信され最も視聴回数が多かったのは2021年のRED NOTICEだったんですが遂にこの視聴回数越え、NETFLIX史上最も視聴された映画になりました。日本での無風状態が怖い・・・・・っていうか鬼滅界隈を筆頭に日本のアニメファンの方々は絶対見ないだろうからなぁ・・・・













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