アイドルとアーティストは両立できるのか? CORTISのソングキャンプドキュメンタリーを完全考察!!

2025年11月30日XR脚本とKPOP

実は1960年代にTHE BEATLESから始まった

アーティストとアイドルの両立

に関してはこの記事で超ーーーーーーーー深堀りしていますが

先日HYBEからデビューしたCORTISのドキュメンタリーがメチャクチャ興味深かったので
まだ日本語で全く書かれていないCORTISの課題と未来についてポップミュージック史の視点から完全考察させてください!!

申し訳ございません・・・CORTISに全く興味が持てなかった理由

もちろん遂にというかHYBE本体のBIGHITSから満を持してデビューするボーイズグループとして
とても注目していたCORTIS、でもリリース日にプレデビュー曲「GO!」やタイトル曲「What You Want」を聴いて&見て
めちゃくちゃがっかりというか、なんじゃこりゃ(泣)

ななななんでHYBEはこんな「HALFBAKED」なコンテンツをリリースするの??

とビックリしたんですね

こっちははっきり言ってイマイチな出来のVlog系MVだし

これは見事なまでにKPOP的な「フック」がないし

あまりにもまんまUS TRAPだけど「FaSHioN」だけがギリギリセーフで、でもMVの方は何故か全編「OFF」な置きカメ(FIX)・・・・・・・

そしてデビューステージも見ていてこんなけハラハラするパフォーマンスはひさびさっていうくらい
所謂KPOPアイドル的なコレオと楽曲がかみあってないので見てるこっちが緊張するっていう・・・・・・

ほんとーーーーに申し訳ないですが一体全体HYBEどうしちゃったんだろう?!?!?!だったんです

ソングキャンプドキュメンタリーが色々な意味で面白いッッッッ!!!!

ところが先日ILLITのミンジュ嬢がMCの「ピンクキャビネット」を全回みなくちゃならなくてで
CORTISの出演回を見ました

ここここここれが面白かった!!!!!!

ネタとしてもバックパックにラーメンを作るための鍋を入れてくるJUHOONのひょうひょうとしたキャラもだけど
なんといってもリーダーのMartinの、これは完全にいい意味で

クソ真面目感

ここで初めてCORTISの楽曲制作にMartin씨をメインにメンバーがかなり関わっている事を知って
その過程がドキュメンタリーになっているという事で

CORTIS (코르티스) Documentary ‘What We Want’ EPISODE 01-04

を全編見ることに!!!

こーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーれが僕のようなPOP中毒者にとっては
物凄く興味深い内容でした!!!

ポップミュージック史的にも貴重なソングキャンプ動画

このサイトでは僕自身が映像作家ということもあり音楽ドキュメンタリー作品もかなり紹介していますが
やっぱり何が面白いってソングキャンプ系

ソングキャンプとはアーティストや作家・プロデューサーが集まり、短期間で集中的に曲を量産する共同制作合宿のこと。
メロディ・トラック・歌詞の担当がその場で組み替わりながら、最適な組み合わせで曲を仕上げていく。

というか1920年代の有名な作曲街Tin Pan Alleyや

1950年代のブリル・ビルディングから始まって

「曲を仕上げるための合宿」、つまり

「ポップミュージックが生まれる瞬間」

の話が僕は一番好きで!!!!

伝説的なBEATLESの「ゲットバックセッション」

これも映画史的な伝説的カルト作品となっているROLLINGSTONESが代表曲「悪魔を憐れむ歌」を生み出す過程をゴダールが記録した「ワンプラスワン」

そして曲作り・アルバム作りの過程でバンド自体が崩壊していく傑作メタリカの「SOME KIND OF MONSTER」

等等!!! この間のミュージシャンの悪戦苦闘っぷりはポップコンテンツとして途方もなく貴重だし
ドキュメンタリーとしても最高の素材なわけです。

なので!!! このCORTISのドキュも凄く面白かった!!!

でもそれはCORTISという「実験」が持つ諸刃な部分がメチャクチャあるということでもあります

アーティストなのかアイドルなのかKPOPにおける先駆者たち

CORTISに関してもREDDITなんかでは、このCORTISの「アーティスト」売りにかんして

KPOPがよく使う「アーティストマーケティング」じゃんと揶揄されていますが

そんな中でもKPOPには

StaryKIdsの3rachaや

ちなみに今回のCORTISのドキュはかなり3racha的なモノに沿って作られています

SEVENTEENのWOOZI씨

idleのソヨン様など

それ以前にもG DRAGONやZICO씨 etcetc実際にかなりソングライティングに深くかかわっているアイドル・アーティストも実際にいるわけで
CORTISもそうした一連の先駆者達に続くものとしてローンチされたのだと思うし
このドキュメンタリーの果たす役割もそのためのものです

このドキュメンタリーが露呈したCORTISの課題と可能性

そうした先駆者達とCORTISを明確に差別化するのは

とにかくCORTISは若い!!!!!

メインソングライターでありリーダーのMATRIN씨は17歳ですよ!!!

このドキュメンタリーの一番の見どころは冒頭に書いた音楽に「クソ真面目」な彼が

タイトル曲をどうしても書けずに七転八倒するところなんですが

このドキュを見てて物凄く興味深いのはそんなMAX20歳ほぼ全員10代のこのグループをマネージメントしているのは
ほぼ全員女性スタッフっていうところ。

彼等に向ける彼女達の目線というかケアのやりかたが物凄く母性に溢れているというか
愛情が深いんですよね

それが如実に出ているのが、これはドキュメンタリーの作り手なので特に「あぁ・・・・・・」とおもってしまったところなんですが

このデビュー作の曲作りのためのソングキャンプ
HIPHOP系やエレクトロ畑の有名アーティスト達とのセッションを交えながら進行して
その結果としてタイトル曲をCORTISが生み出せたのか?

これ編集で「わざとわかりにくく」してあるんですが

結果的にはMARTINを筆頭にタイトル曲は作れてないんですよね。

そりゃメチャクチャBUDGETもかかっているグループのデビュー曲を本人たちが作らないだろ!なんですが

この「わかりにくい編集」が非常ーーーーに"母性"的で。

もし僕がこのドキュのストーリーラインを編集するとしたら

彼等は懸命にトライしたけど作り上げることはできなかった

というリアルな「挫折の物語」にしてると思います。

でもこのドキュはそこはあえて曖昧にしています。

そしてもう一つMV制作のミーティングでメンバーがしきりに

これはTIKTOK世代ならではだなぁーーと

AV史においてもっともポン置きした定点(FIX)カットを使ってきたのは僕なので感慨深いんですが

「とにかくMVではこれみよがしなカメラワークはなしで!!」

といっていてそれがそのまま「GO」や「fashion」のMVでは採用されてるんですね

ずーーーっとそうした画を採用してきたんでめちゃくちゃわかるんですが

確かに!!!おきっばのカメラFIX作法のほうが「ナマ」っぽくなるんですよ「リアル」なんですよ

でも!!!でもですねーー、それとは真逆の考え抜かれたカメラワークが成功したなら
そこにもまた「リアル」が生まれるんですね

この二つ何を言いたいかっていうと、こうしたCORTISの「未熟さ」をあえて(愛情をもって)晒している

だから冒頭になんでCORTISの曲やMVって「HALFBAKED」(未完成)なの??と書きましたが

まぁーーー超大企業HYBEだからできるんだよなぁ・・ですが

あえて完成されてないまま出してどうなっていくか?という実験体なんですよねCORTISというグループは現在のところ

そうした「成長譚」はこれまでいわゆるオーディション番組で展開されたんですが

どう考えてもオーデ系も頭うちで、それを今度はリアルなまま商品として出すっていう

これはかなりの「賭け」です。

全てはMARTINの音楽愛にかかっている

このドキュで今後のCORTISはこの一言にかかっていると思ったのが

急遽作ったトラックを参加したアーティスト達にも褒められて

そのトラックをベースに曲作りが進むんですが

MARTINは

「いや!!盛り上がってはいるけど、この曲にはポップミュージックとしてのフックが弱いと思う」

と残念そうに告げるんです。

これはメチャクチャ正しくて、結果タイトル曲は生まれないんですが

この正しすぎるポップミュージックの理解度!!

このクソ真面目すぎるポップミュージック愛は絶対に今後彼を苦しめてしまうけれど

でもそれは例えばそうした葛藤を乗り越えてKPOP史に残る
とてつもない傑作POP ANTHEM 「Shine」を生み出した元PENTAGONのHui씨や

この二人はめちゃくちゃ人間性が似てる!!!ト

Z世代のための決定的ANTHEMとなった「YOUTH」を生み出したTroye Sivanのように

CORTISが今後途轍もないポップミュージックを生み出す可能性があると僕は確信しています。

11/30追記。昨日のMAMA2025でのPerformance、ベッドルームポップなMartinのDAW打ち込みから始まり爆発するパフォーマンスのストーリー性メチャクチャ良かった!!!! メンバーだけのステージに徹したのも結果的にカメラの「寄り」が多いことになってブレるから画に迫力を生んでて今年のMAMAのベストパフォーマンスだったと思います

2025年11月30日

Posted by nolongerhuman