EVERGLOWはKPOP界のセーラームーンである
・XR時代における「戦闘少女」の役割とは
つい先日KCON2020の第一弾ラインナップが発表され
去年に続いてEVERGLOWの出演が決定!
新曲「DUN DUN」もリリースされたこのタイミングで
彼女達に関するしっかりとした記事を書きたいと思いました。
PR系記事がほとんどですよね
こーいう深掘り系テキストって要らないって思われがちだけど
優れた表現には絶対それを相対化する批評が必要なのが
POP MUSICの原則なんだニャー!!
EVERGLOWの山あり過ぎ谷あり過ぎ問題
EVERGLOWといえば何と言ってもあのデビュー前の
個人TEASER「Crank In Film」の出来が
途轍もないクオリティーだったのがまず衝撃的で!
ひこ制作したのはOH MY GIRLやLOVELYZのMVも作ってるSUNNYVISUAL!
これが最初の山(UPS!)だとすると
最初の谷(DOWNS!)は今はちょっと見慣れてきたとはいえ
なんじゃこの30年前のIT企業みたいなグループロゴは・・・・・があり
そしてデビュー曲「Bon Bon Chocolat」のTEASERでブチ上がったと思いきや
MV本編のどう考えても微妙な出来に泣き・・・・・
いまだに謎の部分が多いです。
僕は当時、これまた何故かFBのみにアップされた下の
パフォーマンスMOVIEばかり見ていました
でもLia Kim御大によるスーパーキャッチーな
コレオグラフィーに感動したと思ったら
今度はこれまたよくわからないビザ問題で
USでのKCONがキャンセル・・・・・
だったけど2ndの「ADIOS」ではMVが劇的に改善してて喜んでいたら
海外では「幾ら何でもBlackpinkのKILL THIS LOVE過ぎ問題」が勃発・・・
そうしたらなんとバラエティーに出演したアシャ嬢が
その性格良し子ちゃんっぷりで本国でBUZZり!!と。
なななななんという強力なアップ&ダウンっぷり。
EVERGLOWとはセーラームーンだった!
でもそうやってデビュー以来の彼女達をずーっと
ウォッチしてきた僕でも実はなかなか彼女達を
POP MUSICの中に置いてどの様に定義づけるのかが難しいままでした
「EVERGLOWとは何者なのか?」
例えば僕はTWICE、RED VELVET、BLACKPINKの
ポップ・ミュージックとしての役割について
日本で最初に音楽サイトに記事を書きましたが
よく比較されるBLACKPINKが「愛のソルジャー」なら
EVERGLOWは?????とそこで突然傑作R&B POPの
「MOON」が頭の中で鳴り響いたのでした
その時僕にはわかりました&ととのいました
そっか!!このアップ&ダウンっぷり
そして攻撃的なガールクラッシュなのにどこか漂う天然感・・・・・・
EVERGLOWってば「美少女戦士セーラームーン」じゃないですか!!
1st、2nd、そして数多くのVlogや自身初のリアリティープログラム
「EVERGLOW LAND」を経て段々明らかになってきた
一人一人のキャラクターを鑑みていくとますますそれが確信へ。
彼女の王道美少女なのにどこかドジっ娘感!
シヒョン=水野亜美(セーラーマーキュリー)
楽屋でひたすらクロスワードをやってる様子から!
E:U=愛野美奈子(セーラーヴィーナス)
アイドルを目指すお姉さん感!
ミア=火野レイ(セーラーマーズ)
ダンスになると巫女の様に何かが「降りてきてる」感!
アシャ=木野まこと(セーラージュピター)
これはもちろん・・・・・・
オンダ=ちびうさ!!
完全にととのいました。
音楽と言う名の銀水晶
セーラームーンサガは時空を行き交う
メチャクチャ複雑な背景で成り立っていますが
その世界観を貫いているのは「前世」と言う概念です。
そしてその前世と今世を繋ぐ最も重要なアイテムが
「幻の銀水晶」です。
水晶玉にもダイヤモンドにも花の形にも自在に変幻する
不定形な、それでいて人を救い、時には破壊する・・・・
その正体を僕は音楽だと思います。
このXR脚本術では散々言っていますが
音がグルーヴこそがXR時代を生きるため
その時代を描くための最も重要なアイテムであり
生も死も時間さえも決壊させて僕らが生きる事の意味を拡張します。
セーラームーン達が悩み・ずっこけ・失敗しつつ
正に山あり谷ありの悪戦苦闘を続けても銀水晶に
手を伸ばそうとする事。
EVERGLOWが不器用に、でも少しずつ音楽と言う魔法を
手に入れようとしている様。
その二つの歩みはまるで前世と今世の様に
僕の中でオーバーラップしています。
EVERGLOWは前世でセーラームーン達が手に入れようとした
銀水晶を僕らが生きる今世で音楽として手に入れようとしている
美少女戦士たちなのです。
だから彼女達は「ADIOS」や「DUN DUN」といった
アグレッシブなガールクラッシュANTHEMも必要とするけれど
「MOON」や「HUSH」といった水晶が溶け出して
FRAGILEなガラスへとメタモルフォーゼする瞬間を
捉えた様なフェミニンPOPも美しく奏でます。
この二つを同時に鳴らす事は
美少女でもあり戦士でもあるEVERGLOWにとって
必然でありアイデンティティーなのだと思います。
まとめ
新曲「DUN DUN」で彼女達は大きく成長を遂げました。
それは一曲の中でEVERGLOWがEVERGLOWであるための
アグレッシブさとフェミニンさを同時に鳴らせる様に
なってきたからです。まだ完璧ではないけれど
EVERGLOWは近い将来確実に
女の子の女の子による女の子のための
全く新しいXR POPを鳴らしてくれると思います。
そしてそのサウンドは僕等XR脚本を書く
タキシード仮面ワナビーにとっても大切な
「ストリーム」になってくれると思うのです。
今回も記事をお読みいただきありがとうございました。
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