公園少女は「箱庭」から脱出する。2020年GWSNがブレイクする理由

2020年2月21日XR脚本とKPOPGWSN, perfume, エッシャー, 公園少女

この記事では・エッシャーの「だまし絵」のようなGWSNの音世界
・公園少女の次の新作を大胆予想!
について書いています。

僕は本当にホントーーーーーに「REDSUN(021)」を聴いた時確信しました。
2020年は遂に公園少女の年になるッッ!!と。
「PARK IN THE NIGHT」三部作が完結して
次のリリースまでの谷間の今、このタイミングで
GWSNのちゃんとしたテキストを書かねば!!

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沙奈絵ちゃん

IZ*ONEや宇宙少女もそうですけど
彼女たちのコレオグラフィーもずーっと天才集団FREEMINDが
担当していて素晴らしいですよね
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人間失格

もう既に国民的グループになっててもいいくらいの全てが高クオリティーの
公園少女だけど現状はもちろんまだまだで。それが何故なのかを徹底解説だニャー!!

公園少女というプログレポップ

彼女達のデビューシングルである「PUZZLE MOON」で
本当に驚いたのは、完全にPerfume超えしてしまった
エレクトロポップ解釈の新しさはもちろんですが
もう一つは
「これとんでもなく素晴らしいELECTRO ANTHEMだけど
グループ名とかけ離れてるのは何故なんだーーーーー!!??」と言う事でした。

公園少女と言う名前の意味はWIKI風に書いてしまうと
「老若男女全ての人々を癒す"公園"のような音楽を奏でる少女達」
と言う意味なんですが、そんな「ヒーリング」とか「癒し」とは
思いっきり真逆に振り切った箱庭的な「密室感」を
神経症的とでも言っていいような緻密なTRACKと
これまた言霊的・マントラチックな難解な歌詞と
映画EX MACHINAのようなアンドロイド感満載のMV
で表現した
超絶な完成度はちょっとポップと言うよりプログレに近い感じで
ここここれを聴きに公園へやってくるのは
ロバートフリップ先生とかディスクユニオンのプログレ館に通い詰めてる
方々だけだぞーーーと「戦慄」してしまいました・・・・。


と同時に、またこの理論を出して恐縮ですが
デビューって事もあったわけですがメンバー達の
パフォーマンスにおける自信なさげ感をハラハラしつつみて
「アァ・・・ほんとアイドルコンテンツでは男の子のコンセプトじゃなくて
女の子の今を表現しなきゃなのになぁ・・・・」と。
ところが次にリリースされた2ndの「PINKY STAR(RUN)」が
また物凄いことに・・・・

「だまし絵」の世界GWSNという迷宮

タイトルに()付きでRUNとつける過剰なまでの意味性の強調もすごいけど
1st以上に濃厚な「密室感」がもたらす物の正体を
公園少女はこのMVで高らかに宣言していました。
「だまし絵の世界」
有名なエッシャーの「滝」や「上昇と下降」をモチーフにした
更に更に高度な「錬金術」的な魔法世界へ

でも!でもですねぇ明らかにメンバー自身はその
「ハイコンセプト」な作品世界にアップアップしていて
息苦しそうだったとぼくは思います

ところが!「夜の公園」三部作のラストとなった3rd
「RED-SUN (021)」のMVを見て僕は驚愕しました。

「箱庭」から「公園」へ

おーーーーーーーーーーーーーー!! メンバーの肉体性が
楽曲の世界観を超えつつつある!と

それはどういう事なのかと言うと
1stから2ndまで制作者側が意図した「ストーリー」
世界観を演者として体現する事に公園少女達は悪戦苦闘していました。
それは何度も言うようですが彼女達の今ではなく
作られた「箱庭」であり、GWSNのメンバーは
その密室で人形の様に動くマネキンでしかなかったわけです。
でも「RED-SUN」は違う。
MVを見た人は誰もが感じると思いますが、これまでのMVとは
違い圧倒的に彼女達のパフォーマンス部分が多い。
こーいうと「あー予算が減ったんだぁー」とかいう人は完全に間違ってます。
このRED-SUNでよーやくメンバー達はFREEMINDが創る
「楽曲の世界観の肉体化」の意味を自ら表現できるようになったんです。

公園にいるのは誰か?

僕が彼女達の事務所であるKIWIPOPが凄い!!と思ったのは
制作者側である彼等もその事に気づいた事。
これまでの押し付けのストーリーから「おんなのこ」自身へ
彼女達の今という「肉体性」へ
GWSNがメタモルフォーゼしていることを
敏感に感じとったからこそ今回のMVではコレオグラフィーパートが増えたのです。

それを証明するようにこれまで公園少女のパフォーマンスを
チャート番組でみるのはかなりのハラハラ感だったんですが
この「RED-SUN」は違いました。見事なまでに楽曲の世界観を
自分のものにしている。というかそれを超えかけている!!
ようやく彼女達は無意識のうちにこう主張しているんです。

「さぁ!もう貴方達は(制作者)は私たちについての曲を書くべきだ」と

僕は公園少女のこの「進化」を見た時
あーーーーこれは正にOH MY GIRLが歩んだ道と同じだとと思いました。
OH MY GIRLも僕のようなPOP中毒者がハマりまくる
凝りに凝りまくったコンセプトグループでした。
その頂点がDIGIPEDI先生による超ーーーーーー傑作MVとなった
「LIAR LIAR」であり「WINDY DAY」でした

でもOH MY GIRLはそんなせまっ苦しい「ハイコンセプト」から脱皮します。
彼女達自身の、もっともっと力強い歌を、女性的な「華」を届けたいという想い。
そしてその彼女達の等身大の姿を楽曲化した「SECRET GARDEN」で
OH MY GIRLは遂にブレイクを果たします。

何度もいいます。アイドル表現とは野郎どもの自意識を女の子に代行させる
今のJPOPアイドル的な「卑怯な装置」ではないんです。

おんなのこがおんなのこであるための秘密の庭、そして
僕等は日常見ているはずです、公園で縦横無尽に遊びまくる少女達のように
その「FREEDOM」こそを楽曲化することがアイドルミュージックの醍醐味なのです。

まとめ

「RED SUN(021)」の歌詞の印象的なリフレイン「Watch my fingers」
僕等はその合図で夢の中へ
そして当サイトがずーっと言っているように
そんな「夢の中」こそが少女達が真に生きるべき場所であり
2020年代という新しい時代の「公園」なのです。
次の新曲で公園少女は確実に化けます。
それはこれまでの「箱庭」から本当にあらゆる人々が楽しめる「公園」への進化です。
僕はそれが今から楽しみで楽しみでしょうがないです。

今回も記事をお読みいただき誠にありがとうございます。

2020年2月21日GWSN, perfume, エッシャー, 公園少女

Posted by nolongerhuman