Weki MekiというFUNKY DIAMOND!! 新曲「DAZZLE DAZZLE」徹底解説

XR脚本とKPOPdazzle dazzle, dia, gugudan, weki meki

2019年のSUMMER ANTHEMとして素晴らしかった
前作「Tiki-Taka(99%) 」から半年ぶりにWeki Mekiカムバ!
実は彼女達をはじめDIA、GUGUDANは奇しくもかなり
似たような展開をしているのがドーーーしても気になっていて
このタイミングでTEXTを書かせていただくことにしました。

Left Caption

沙奈絵ちゃん

Weki MekiもDIAもGUGUDANも言わずと知れた
元I.O.Iメンバーが所属するグループですね
Right Caption

人間失格

本当に本当に素晴らしいグループで、なのに3グループとも
同じジレンマを抱えてるように思うんだニャー
なのでそこを徹底解説しようと思うんニャ!

Let’ get funky! FUNKという音楽沼

何度も記事化していますがPOP MUSICとは
最新のダンスグルーヴによってメロディーとコトバを
「再編集」するARTフォーム
でKPOPが今世界中で最も素晴らしい
ポップ・ミュージックとしてANTHEMを連発しているのは
2015年のKPOPルネッサンス以降その基本に立ち戻ったからなんですが

 

そんなKPOPルネッサンス以降のガールズグループとして
最も「FUNK」、FUNKYである事に一番こだわっているのが
Weki Mekiだと思います。

デビュー曲から今回の「DAZZLE DAZZLE」までその音楽的姿勢は
一貫していて、中でも2ndの「LA LA LA」はMVもコレオも含めて
Weki Mekiが目指しているFUNKNESSを濃縮したような
超ーーーー傑作POP ANTHEMでした

はっきり言ってPOP MUSICのジャンルでも「FUNK」は
ほとんど「虎の穴」状態・・・黒人音楽の最も濃い最も太い
最も匂い立つ、ある種クサヤとかブルーチーズみたいな
奥深すぎるジャンルで

でも、であるがゆえに音楽に携わる者なら挑戦してみたいと
思ってしまう禁断の果実なわけです。
そして面白い事にやはり元I.O.Iのセジョン&ミナ嬢を擁する
GUGUDANも大傑作「A GIRL LIKE ME」(MVのディレクターはDIGIPEDI先生)を皮切りに
FUNKY POP路線だし

これまた元I.O.Iのチェヨン嬢が所属するDIAも
めちゃくちゃ素晴らしかった「Mr.potter」をはじめ
FUNK LINEの曲にチャレンジしています

心にアフロを持った少女?

これらは何を示しているかっていうといかにKPOPが
グルーヴこそがPOP MUSICのエンジンであるってことに
自覚的であるか? の証明な訳ですが
すると当然こういう疑問をもたれる方々がいると思います。

「それだけ正しいポップ・ミュージックを制作しているなら
なぜWeki MekiもGUGUDANもDIAも一位を取れないんだ?!?!」と

そこです!! 大枠としてPOP MUSICとして
FUNKを極めていく方向性はめちゃくちゃ正しいわけです
しかし彼女達はミュージシャンではありません。
ポップ・ミュージックというカテゴリーの中の一つである
アイドルミュージックの演者な訳です。
その場合当ブログではしつこいくらい記事化していますが
やらなきゃいけない作業の第一プライオリティーは
「FUNK MUSICを作る」ことではなくなります。
アイドルの場合やらなくてはならないのは
その演者の女の子達の中で鳴っているストリームを
実体化・音源化する事
、これが何よりも大事な根本の基本の部分。
もし、彼女達の中にジェームスブラウンばりの
ジョージクリントンばりの・・・・いや!この場合おんなのこなわけだから
FUNK史上もっともFUNKYでFOXYだったLADY
ベティデイビスばりのFUNKNESSのストリームがあるのなら
制作者側は思う存分LET’S GET FUNKYしてしまってもいいんです。

恋人であったマイルスデイビスにFUNKを教えた伝説のアーテイストBetty Davisは一昨年奇跡のドキュメンタリーが作られる等2020年代にこそ再び聴かれるべき天才FUNKSTERです

アイドルミュージックの大原則とは

でももしそうしたFUNK魂が彼女達のストリームとして存在していないなら
やりたいのはわかる、めっちゃわかるんだけどFUNKは封印しなくてはならない。
そのアイドルミュージックをやるときの一番キモの部分に
ドーーーしても「ぶれ」を生じているのが
今のWeki MekiでありGUGUDANでありDIAで
そのアイドルミュージックとしての軸足のブレが
POP MUSICとしての強度を阻害しているから彼女達は
どうしても1位が取れない(泣)それは正しいポップ・ミュージックでは
ないからなんです。

Weki Mekiにしか出せない輝き、女の子というダイアモンド

この部分は当ブログでは何度も何度も強調しているんですが
今回も誤解のないように繰り返しちゃいますが
Weki Mekiが一位を取れないのは全く持って彼女達の責任じゃないです。
ユジョンちゃんやドヨン嬢のこんなメイキングを見るにつれ
彼女達は真面目であるがゆえに全身全霊でFUNK MUSICをやろうとしている

でもそれはやればやるほど「彼女達自身のストリーム」という
POP MUSICにおける本当のダイヤモンド
最も価値のある原石から離れてしまう事になる
・・・・・・
このパラドックスをどう解消するのか??
そこにWeki Mekiの制作者達がいつ気づくのか?
曲は本当に毎回優れていると思います。そして
演者としてのスキルも彼女達はカムバの度に上がっています。
タッグを組んで解決すべきはもうあとこのパラドックスだけです。
今回の「DAZZLE DAZZLE」のMVにキーアイテムとして
登場するダイヤを見るたびに僕はWeki Mekiはようやく
自分自身の中に潜む本当の輝きに向かっていくのだ!!と思っています。

まとめ


こーいうめんどくさい事を書いてしまうと
「エー・・・POP MUSICってもっとEASY GOINGで楽しいものなんじゃないの?」
と思われるかもしれません。
でも映画史において最もFOXYでFUNKYでPOPな「FOXY BROWN」を演じた
パムグリアはインタビューでこう言い放ちました
「私がワタシ以外を演じるなんて、真っ平だわ」

そう女の子はいつの時代も「自分自身」である事が
一番POPで一番FUNKYな事なのです。
Weki MekiもDIAもGUGUDANも2020年をそんな
POPでFUNKYでFOXYな一年にしてほしいと思うのです。

今回も記事をお読みいただき誠にありがとうございます。

dazzle dazzle, dia, gugudan, weki meki

Posted by nolongerhuman