Web3アイドル爆誕!・・か? tripleSのユニットデビュー曲 Acid Angel from Asia 「Generation」を完全考察!

2022年11月6日XR脚本とKPOPAcid Angel from Asia, DAO, Generation, loona, Lovelyz, Mixed Reality, OnlyOneOf, tripleS, web3, 東京女子流

もーーーーーーとにかく今回も音源まで待たされたなぁ・・・・・・
あのLOVELYZを立ち上げ、LOONAを立ち上げ、そしてOnlyOneOfを立ち上げた
天才プロデューサー Jaden Jeong 先生による
Web3 DAO運営型アイドルプロジェクトtripleSから遂にフル音源がリリース!!!
第一弾ユニット Acid Angel from Asia としてのデビュー曲
「Generation」のMVが解禁になりました!!!

Jaden Jeong(チョンビョンギ )씨の功績についてはコチラや

コチラも併せてご覧&お聴きください

その上で今回のアイドルプロジェクトであるtripleSがこれまでのKPOP、ポップミュージック界隈のみならず
注目されているのはなんといってもWeb3に準拠したプロトコルで
運営される現時点で世界初のアイドルプロジェクトであるところで。

今現在KPOP大学も本業でWeb3コンテンツ制作に関わってる正に真っ最中であり

でもって遂にこのWeb3アイドル界に秋元康センセイのいっちょかみも確定

ご存じの通りこの2年ぐらいで日本の政府までが今年、国の
成長戦略に「Web3」を入れてくるほどWeb3界隈はそれを

BUZZWORD

ハイプ

WEB2.0へのカウンター

etcetcetcetc

それに関わる人々の立ち位置によって呼び方や評価は違えど
完全にフィーバーORバブル状態にあって
さらにこのWeb3をわかりにくくしているのはNFTやDAO、スマートコントラクト、GameFi、等等等!!
いったこれまでのWEB2.0と差別化するためのキーワードをあえてばら撒く「戦略性」。
確かにある種のコミュニティー感の演出に、例えばHIPHOPが強烈なスラングを敢えて用いる事によって成功したように
正に今のWeb3の状態はゲットーミュージックだったHIPHOPがオーバーグランドに出るか出ないかの時期の
共創ならぬ狂騒感があってメチャクチャ楽しい事は確かなんです。

今のWeb3の現状について現時点で最も優れたテキストは間違いなくコレです。あまりにもポップカルチャールポとして素晴らしいのでWeb3の「中の人」にはあまり歓迎されてないようですが2022年屈指の読み物としても是非ご一読ください

というカオス状態にある中、いち早くWeb3アイドル構想を打ち立てた
Jaden Jeong 先生がどんなことをやってくるのか?!?!を楽しみにしていました。

でその結果は・・・・・・・・・・

とりあえずそのWeb3状況を「運営スタイル」と「楽曲」の両面で考察すると

tripleSの運営スタイルとWeb3

アイドル運営とWeb3との関わりっていう事で言うとこれは完全にDAOで
decentralisedされたものっていうのが一応のデフォルトのカタチってことになると思うんですが
今回のユニットAcid Angel from Asiaのメンバーは
コミュニティーリーダー達による投票で決定。
とはいうものの他のDAOプロジェクトの場合でもそうなんですが
実際にはコミュニティーメンバー達の熱い議論の上とはいえ
この「投票制」って通常のアイドル運営に於ける「人気投票」との差別化がむずくて
Web3型というよりはぶっちゃけWEB2.0型ストーリーマーケティングまんまなところがあるんですよね

でもう一点はWeb3コミュニティー運営に欠かせないトークン発行ですが
今のところGameFi的にわかりやすくトークンの発行はされてないです。
一応メンバーNFTが「Objekt」という名称で販売&ドロップされてますが
これが今後どのように「TO EARN」「and EARN」的だったりガバナンス用にに使われていくかは不明です

上の主要なもの以外については下のVOICE考察で!!

tripleSの音楽性とWeb3

これまでtripleSの所謂「インフラ」部分のお話を延々してきましたが
もうこの時点で「うわぁ・・・・・・」と思われてる方は多いと思います。

でその直感は正しいです。

このWeb3関連のコンテンツの話をするときに一番大変なのはこの「インフラ」部分を
前振りで話さなくてはならないところ!!

で!!! これはエンタメコンテンツを作る側の人間なので今Web3関連をやってて
あーーーこういう事か!!と腹落ちしたのは、上に書いたような「インフラ」の話って
ポップミュージックの話に置き換えると

「使っている機材・楽器」

の話なんです。

Web3とポップミュージックを含むその上で走らせるコンテンツの話をするときに
どうしても出てくるのは上に書いたような諸々は

こんな新しい楽器が出ましたよーーーー

っていう事とイコールなんです。

つまりWeb3的な今の状況をPOP史の中で探すならそれは
1970年代後半の「シンセサイザー」革命
ジョルジュモロダーやクラフトワーク、そしてYMO
が楽曲で鳴ってる全て(YMOは実際にはDrは人力でしたが)をシンセに置き換えるという
革命と同じ状態。

これまで生楽器でやってたことをシンセでやる

という音楽的戦略と

これまでWEB2.0でやってたことをWeb3でやる

という戦略は全く同じ事なんです

だからWeb3は確かに革命なんです

いいかえれば完全に「シンギュラリティ」です

でも僕は制作時にDTMを使って自分で作ったりしてる関係もあったりして
おーーーーこんな機材でこの曲作ってるんだ!!部分にもメチャクチャ興味があります。
が!!!

多くの人達は機材が楽器が変わった事なんてどーーでもいい!!

それよりなにより重要な事はその機材・楽器を使って鳴らされた楽曲がPOPなのかどうか?
そこだけなわけです。

でも上のルポ記事にもあるように今のWeb3はまだ「楽器が変わったよーーーー凄いよーーー」な段階で

多くの人達にはそこの部分はどーでもよくて、変わった事によって
ジョルジュモルダーの死ぬほどSEXYなDISCO ANTHEMがそこには鳴っているのか?

クラフトワークのまるで僕等の心臓の鼓動を上書きするような新しいグルーヴが鳴っているのか?

YMOの聞いた瞬間小学生も踊らせてしまう幼児性と直結する原初的POPNESSの発見があるのか?

Web3=新しい楽器を使ってポップをやるぞ!!という場合はこれら1970年代のシンセ革命と同じくらいの
楽曲的新規性がないと(これは音楽のみならずゲームも含めた全てのエンタメコンテンツ共通ですが)

意味がない

わけです。

そうした前提で今回のtripleSのファーストユニットである
Acid Angel from Asia 「Generation」には

ぶっちゃけそうした革命は音楽面において全く鳴っていません(泣)

でもKPOP大学が今回この曲を考察しようと思ったのは
これまで常に時代の音を追い求め、常に新しいPOP MUSICを死ぬほど渇望してきたであろう
Jaden Jeong がこのタイミングで出してきた楽曲が自らの記憶の中にある
WEB1.0的シティポップとWEB2.0のデッドエンドであるTIKTOKテーマのMVであるという矛盾が
メチャクチャおもしろかったからです。

今回の楽曲構造このコンテンツの構造は図らずもミン・ヒジン女史によるNewJeansの楽曲構造と
酷似していて、海外のフォーラムでは
Acid Angel from Asia とNewJeansのそっくり感がおおく指摘されてますが
そりゃ似て当然っていうか、ほぼ同年代である二人がこのWeb3期において
自らの「出自」とも言うべきPOP MUSICの鳴り方、つまり1990年代から2000年代初頭の
Web1.0的ポップネスに身をゆだねたっていうのがとにかくメチャクチャ面白い!!!

注意

ただ「Generation」とNewJeansの「Cookie」、コレオもアウトフィットもさらにサビのコード進行まで同じなのにはもしかしたら両者の間で何か試みがあったりするのかも??

何故ならWeb3という革命は本来ならWEB1.0という「楽器」が鳴らすべき自由を再び手に入れようとする行為であり

その事を感じ取っているからこそJaden Jeongもミンヒジンも「あえて」WEB1.0的なサウンドを採用したわけです。

でーーーーーも!! 現時点でKPOP大学はNewJeansの方が先行してるなぁーーーと感じるのは
MVの作り方。

「Generation」のMVのテーマはTIKTOKなんですが、これは絶対に俯瞰して考えれば
TIKTOKはWEB2.0の象徴なわけで、ここにフォーカスしてWeb3コンテンツを作ってしまうのは
完全に間違いなわけです(泣)

シンセと生楽器の比喩でいえば、オールシンセのはずなのになんで生BANDなの?!??!と

クリプトの冬とWeb3アイドル

えーーー実はこの春以降の様々な事態によってWeb3はテック界隈では
冬の時代を迎えてしまったと言われています。
なのでtripleSが声高にWeb3!Web3!!と強調しなくなったのはそのせいもあると思います。

でもKPOP大学がtripleSのこれまでの歩みの中で衝撃を受けたのは
現在も毎日更新されている彼女達のYOUTUBEチャンネル、その初期の動画に於ける

「これ完全に映画エコール的な密室感じゃん!!」

という部分なんですよね

はっきり言ってしまいますがJaden Jeong先生の変態性というかクリエイターとしての核の部分は
絶対にここにあって。
そうしたところをこのWeb3世界に於いて全開にして欲しい!!!
そうした時にtrpleSはNewJeansと完全に差別化されるし
世界で初めての

Web3アイドル

になれると感じています。

まとめ

とにかく純粋に今回のtripleSのユニットAcid Angel from ASIAの「Generation」を
ポップミュージックとして楽しみたい方にはかなり蛇足な考察になっていると思います。
でも本当に今ポップコンテンツを含めてインフラ(=楽器)が変わろうとしているのは確かで
HYBEももちろんWeb3コンテンツに特化したベンチャーを立ち上げましたし

現時点でKPOP×Web3の「イメージ化」において最も先行しているのはGameFi的な方向へ行こうとしてた
イ・スマン前会長の置き土産となってしまったSMエンタのaespaだと思います。

KPOP大学自身はWeb3がエンタメのジャンルにおいてマスアダプトされるには
現在テック系の方々からは「一緒にすんな!!」の大合唱ですが

コンテンツをAR・Mixed Reality化して、正にWEB1.0期に海外では盛り上がっていた(上のLOONAの記事でも触れてますが)

ARG(Altenative Reality Game)

をできるようにならないと絶対にWeb3型エンタメは多くの人達にリーチしないと思っています。

今週発売になったばかりのMeta Quest PROもメタバースデバイスのようなプレゼンをされてますが
実はカラーパススルーを用いたMRがメインになっていくはずですし

来年2023年初頭にリリースされるApple初のグラスデバイス「Reality One」も
メタバースというよりはMR系だと言われています

果たしてこのMRポップともいうべきコンテンツの方向へいち早く舵を切れるのか?
今後のtripleSの展開がメチャクチャ楽しみです!!

11/6 こちらの原稿、よーやく少しずつ読まれるようになってきていて誠にありがとうございます!そして自身も聞きこむうちに一点あーーー!!と気づいたのはこの「Generation」の感触、極初期の東京女子流だぁーーー!と。是非Astalightの皆様も応援のほどよろしくお願いいたします