AB IMO PECTORE (G)I-DLEが鳴らす禁断の愛の正体とは? 新曲「Oh my god」

2020年4月20日XR脚本とKPOP(G)I-DLE, I TRUST, Oh my god, rigendfilm

4/19つつつつ遂にOh my god inkigayoで4th Win!!
地上波番組全制覇&4Th winは結成以来初の大快挙!!
やはりこの曲で(G)I-DLEは遂に音楽そのものになったのでっす!!

4/18 MUSICCOREで3rd WIN!!!

4/17 MUSICBANKで2nd WIN!!

4/16 Mcountdownで「Oh my god」1st win!!おめでとう!!


つつつ遂に(G)I-DLEが、あの2019年KPOP史を代表する
傑作ANTHEMだった「LION」後、新EP「I TRUST」で初のカムバ!!
新曲「Oh my god」がとととんでもないので
緊急・最速レビューさせてください!!

Left Caption

沙奈絵ちゃん

ようやく(G)I-DLEはBillie Eilishと同じ位相の音を鳴らしているっていう
人間失格チャンの去年からの主張がオフィシャルのMVで証明されましたね
Right Caption

人間失格

エッヘン!そんなのその人が本当にPOP MUSICを愛していたら
一発で気づく事だけど、今は音楽評論も完全にソーシャル頼みの「村」化してるから
俯瞰して見れなくなってて悲しいニャー

(G)I-DLEが切り開いたKPOPの新しい地平

もう(G)I-DLEが2020年の現在、KPOPのみならず
ポップミュージック史においても最重要グループである
という事をご存知の方も多いと思いますし
彼女達の途轍もないPOPNESSが爆発した
音楽番組「QUEENDOM」
について日本で最もツイートし
お伝えし続けた僕の別アカウントをご存知の方は
この新EP「I TRUST」新曲「Oh my god」でのカムバの意味の
重要性をよくご存知とは思いますが


(G)I-DLEのこれまでの歩みはPOP MUSICが如何に研ぎ澄まされ
時代を象徴するアートフォームとなっていくのか?
その過程で何がアーティストを傷つけ、戸惑わせ
奮い立たせ、奇跡を導かせるのか?の同時進行ドキュメントでした。

リリースする曲全てで自らを更新し続けた(G)I-DLE

前代未聞のラテン×HIPHOP×KPOP×歌謡曲という
ぶっちゃけ「異様な」、

実はこの限界突破したMIXTUREっぷりはSASの伝説的デビュー曲
「勝手にシンドバッド」に似ているところがありました

でも当ブログがずーっと主張している
POP MUSICとは「編集力」の事であるを正に体現したような
完璧なポップANTHEMのデビュー曲「LATATA」が一大センセーションを
巻き起こし、現在でもMVのVIEW数は一億回ごえ

そして実はこの曲こそ「LION」今回の「OH MY GOD」へと続く「魔」を備えていた
まるでエンニオ・モリコーネのマカロニウエスタン映画サントラ曲のような
「HANN」

「QUEENDOM」の中でメンバー自身が「あの曲は・・・ちょっとやりすぎちゃったね(笑)」
と今やネタにしているくらい突如としてスパニッシュ風味
全ての(G)I-DLE曲が備えている極めてQUEERなLGBTテイストを突き詰めた
「Senorita」

前曲の"遊び"要素を完全に排除し、天才ソヨン嬢のHIPHOPルーツである
90年代ヒップホップへのリスペクトのみで押し切った「Uh-Oh」

KPOPにおいてボーイズグループなら例えばBIG BANGやSEVENTEENをはじめ
いくつか存在しているメンバーによるセルフプロデュースグループ
でもガールズグループで全ての曲にメンバーが、というかソヨン嬢が
これだけコミットして作詞作曲をこなしているグループは今までKPOPには
存在していなかった・・・・・
正に(G)I-DLEは前代未聞の活動を続けてきました。
もちろんそのキーパーソンはソヨンという天才少女です。

天才ソヨンの二面性とは?

彼女がデモとしてYOUTUBEで公開した「애정결핍(The loveless)」という曲があります。

このガラス細工のように繊細でナイーブな小曲は
UNPRETTY RAPPER等のラップバトル番組での彼女や

これまでの(G)I-DLEの曲で彼女自身が見せてきた
妖しいVAMPイメージとは全く真逆のものでした。
では「애정결핍」での内向的な少女がソヨンそのもので
(G)I-DLEの彼女はペルソナなのか?

そうではないところがポップ・ミュージックの面白いところで
このブログでは何度も言及していますが

 

そのアーティストが本当にPOPになるためには
心の中の本質を曝け出さなくてはならない。
そしてその法則に気づいているソヨンはこれまでの曲において
様々な自分自身をメロディーにトラックにそしてコトバへとメタモルフォーゼさせてきましたが
しかしそれらはソヨンという天才のココロの一部分であり
そうした内面の欠片を生み出すその源へと彼女はダイブする必要がありました。

そして生まれたのがソヨン曰く
「今までの曲とは次元が違う作品が作れたと思うし
この曲を生み出せたことを誇りに思う」
と吐露した大傑作POP ANTHEM「LION」でした。

「音楽そのもの」へとメタモルフォーゼした(G)I-IDLE

彼女が言う「別次元」、
曲の中で主人公が百獣の王としてのライオンへとメタモルフォーゼするように
この「LION」でソヨンはこれまでの「音楽を作る人」から
「音楽そのもの」へ、正にPOP MUSICの源と言う次元へたどり着いたのです。

その地平からの(G)I-DLE新曲「Oh my god」は
当ブログが日本で最も詳しくお伝えしている
現在世界で最も優れた映像集団であるRigend FilmによるMVと共に
正に「音楽そのもの」についての、音楽の中に潜む「魔」を描写する傑作となりました!

 

新曲「Oh my god」が鳴らす愛の形とは

僕は日本で唯一(G)I-DLEの鳴らしている音が
Billie Eilishと同じ今という時代においてポップ・ミュージックが果たす
役割を完全に捉えたものだと言い続けてきましたが
今回の「Oh my god」のMVでRigend Filmもそこに言及しています


Billie Eilishにも(G)I-DLEにも共通している当ブログ的に言えば
2020年代的「XR感覚」、彼女達が見ている音楽の源とは
僕等は今、生と死の境界線さえも越えようとするシンギュラリティの中にいる
という決壊感覚です。

 

BURY A FRIENDや

all the good girls go to hellで表現された
XR的な死と愛のイメージ

今回の「Oh my god」はMVでもとてもわかりやすく演出されているように
(Minnie嬢がアサイラムのような現世空間から脱出する)

そうした境界線を超えた世界こそが音楽の源であり
そこではあらゆる愛が許される。
歌詞にもMVにも何度も登場する「AB IMO PECTORE」
(from the bottom of my heart)
とはそんな心の奥底の深淵・源の事を指しています。


そして今までの(G)I-DLEの楽曲でも曲の中で言及される
性愛はLGBT的な鳴り方をしていましたが
今回の「Oh my god」は映画「アデル、ブルーは熱い色」や

パク・チャヌク監督の「handmaiden」のような

死と生の境界線を決壊させたレズビアニズム的暗喩が
最も強く打ち出されている
のも当ブログがずーっと書いてきた
「女の子とは音楽が実体化した存在である」を裏打ちする
「音楽とは何か?」というポップ・ミュージックの核となる設問に
(G)I-DLEが遂にその答えを見つけた!!という喜びを
表しているのだと思います。

まとめ

どうしても作詞作曲そしてコンセプトメーカーである
ソヨン嬢への言及が多くなってしまいましたが
じゃあ彼女がソロアーティストとして今のようなポップアイコンに
なっていたかと言えばそれは難しかったと僕は思います。
「QUEENDOM」での、そして制作チームの抜群に編集がうまい
(G)I-DLEのVLOGを丁寧に見ていくと、とにかくひたすら
バッラバラなキャラクターを持つメンバーの存在が
ソヨンに様々な楽曲制作上でのインスピレーションをもたらし
それを真摯に肉体化していく過程が(G)I-DLE独自の
ポップ・ミュージックを組み上げていくためには必要不可欠であったことがわかります。
もうそれはロックバンド的な曲作りに限りなく近く
Billie Eilishが兄のFinneasとの
曲作りを続けている関係性と同じです。
今、KPOPが世界を席巻しているのは
その音が、コトバがコレオグラフィーが映像が
2020年代に僕等が直面する事になる人類史上例を見ない
「進化」、その先で音楽はどう鳴るべきなのか?を予感し
その「未来」を音にしているからです。

その機能は確かにはるか昔、日本のポップミュージック
アイドルミュージックにもあったのですが「無敵の人3.0」で
書いたように完膚無きまでに消滅してしまいました。
でも僕はそれでいいと思っています。
もしキミが2020年代の新しいポップミュージックを知りたければ
(G)I-DLEを聴けばいい
もしアナタがコロナ禍で不安な夜を過ごしているなら
(G)I-DLEの「Oh my god」が鳴らす永遠の愛を信じればいい

「I MADE」という音楽を作る人から「I TRUST」という音楽の殉教者へ・・・
この「Oh my god」で(G)I-DLEは世界中全てのポップミュージックを必要とする
人々へ福音を齎す使徒になったのだと思います。

今回も記事をお読みいただき誠にありがとうございます。

2020年4月20日(G)I-DLE, I TRUST, Oh my god, rigendfilm

Posted by nolongerhuman